ひどい冷え性と不妊治療でストレスを感じていることに悩んでいます
相談者
ようこさん(33歳)
■ ひどい冷え性に悩んでいます。排卵から月経時に腹痛があり、不妊治療にストレスを感じています。そのせいかちょっとしたことでも落ち込みます。とくに月経がくるたびに「今回もだめだった」とがっかりしてしまいます。
鍼灸で腎陽を補えば、自分で体を温める力がつき、生殖機能の働きがアップする
ひどい冷えに悩んでいるとのことですが、典型的な陽虚証という症状がうかがえます。体全体の代謝機能が低下しているのが原因です。
腎陽虚証によって体を温めることができず、結果、瘀血になってしまう
体を温め、適度な運動をする。ストレスにはへそ下丹田で腹式呼吸を
日常で気を付けることは、積極的に体を温めることです。とくに下半身の冷えが強いと思いますので、しっかりとお風呂に浸かって、体の芯から温めましょう。瘀血には適度な運動が効果的です。一日30分程度のウォーキングやヨガ、太極拳など、体に負担にならない運動をしましょう。ストレスがたまっているようですから、へその下3寸のところにある、へそ下丹田で深く息を吸い込む、複式呼吸をすると、体がリラックスして気を補えます。
鍼灸治療では、腎陽を補う治療が中心になります。腎陽を補うことで、自分で体を温める力をつけ、生殖機能をUPさせていきます。体が温かくなり気が充実してくると、余分な水分も減り、血液を送りだす力もでて、体全体の循環が改善していきます。
神薗 克也 先生
芝浦工業大学工学部卒、日本鍼灸理療専門学校卒、鍼灸師・登録販売者。2004年翠明館治療室を開設。2009年より漢方専門薬店を併設。不妊症をメインとして、鍼灸と漢方を用いで体の内外より総合的に治療を行っている。
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