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【Q&A】卵胞が育たない-浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】卵胞が育たない-浅田先生

注射を毎日しても10ミリいかない!処方された漢方、今後の治療について教えてください。浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2020.1.26

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相談者:メロンパンさん(35歳)



卵胞が育たない
薬、注射ゴナール、フェリングでも卵胞が育ちません。注射を毎日しても10ミリいかないです。漢方もサイレイトウが効かず、最近芍薬甘草に変わりました。薬剤師さんに芍薬甘草トウは腹痛によく使われますが大丈夫ですかと聞かれました。この処方は何の効果があるのでしょうか?卵胞が育たず前に進めないのですが今後卵胞を育てる治療はまだ残っているのでしょうか?



月経が薬を飲まないと来ないとのことですが、、




22歳位からダイエットのせいか生理が来なくなった、とのことですが、本当にダイエットのせいでしょうか。
現在の体重は52kgありますし、40歳以前に閉経してしまう早発閉経(今は早発卵巣機能不全と呼んでいます。)の可能性もあります。22歳でこのような状況になったとのことで、その時にAMHを測っていたら かなりの低値だったのではないかと思われます。

早発閉経はそれほど珍しいものではなく、30歳以前あるいはそれよりも前に閉経を迎える人は100人に一人の割合でみられます。ただ心配なのは、生理がおかしくなってから2~3年くらいで卵子はほとんどなくなってしまい、その後は何をしても卵胞が育つことがないということです。
しかし、メロンパンさんの場合、35歳で毎日注射をして10ミリに届かない、ということですので、卵巣予備能が少しでも残っていれば僅かながら治療の余地があるかもしれません。


 


今後の治療について


漢方に頼るのではなく、血中濃度のFSH、LH、エストラジオールを科学的に管理することが重要です。卵子が発育するためには、原始卵胞から6ヶ月、ホルモン依存となってから3ヶ月の期間が必要です。3ヶ月から6ヶ月、ホルモンの良い状態を保ったにもかかわらず卵胞が育たないようであれば、卵子はほとんど残っていないという判定になるかと思います。

生理が来ているだけでは意味がありません。注射を打つだけではなく、ホルモンの血中濃度をきちんと管理し、卵子の状態を認識したうえでホルモン状態を改善し卵子の発育を待つ、という方針の施設で治療を受けられることをおすすめします。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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