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【Q&A】多嚢胞性卵巣症候群について -浅田先生

専門医Q&A 妊活

【Q&A】多嚢胞性卵巣症候群について -浅田先生

奥様が多嚢胞性卵巣症候群、夫としてどう支えたらいいのでしょうか? 浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2020.9.26

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サイモンさん(27歳)からの相談
相談内容
妻が多嚢胞性卵巣症候群であり、これから妊活をしていくうえで、
毎晩思い詰めている妻がおります。
夫として妻をどうサポートしてくべきか。
また、妻の悩みをどう解決していくべきなのか伺いたいです。


浅田先生からの回答




多嚢胞性卵巣症候群とのことですが、不妊治療を行っている多くの人が多嚢胞性卵巣症候群ですので、それほど珍しいものではありません。

年齢が若いと、症状がわりと強くでますので、生理も無月経になったり不規則になったりします。ただ、高齢になると、全体のホルモンバランスや卵巣の機能も良くなり、生理も正常化していくという傾向もあります。
また、高齢になっても多くの卵が残っているので、体外受精等の治療を行えば、たいへん有利です。一方で、多嚢胞性卵巣症候群の人は、同時に多くの卵が育つことになりますので、慣れていない医師はかなりてこずると思います。

昔は、多嚢胞性卵巣症候群の人の体外受精を行うと、卵巣過剰刺激症候群になりやすく副作用も強いため、過剰刺激を予防するために数多くの未熟卵を採ることとなり、治療がなかなか上手くいきませんでした。しかし、現在では、体外受精の際にアンタゴニスト法のアゴニストトリガーを行えば、卵巣過剰刺激症候群を起こすことなく成熟卵を採ることができますので、レベルの高い不妊治療施設では、非常に安全に治療を行うことができます。

実際には卵が悪いわけではないのに、正しい卵巣刺激がされていないために「卵が悪い」と言われ、悲しみに暮れた患者さまを数多く見てきました。多嚢胞性卵巣症候群は、何も悪い事ではありません。色々と難しい面はありますが、逆に言えばドクターの腕の見せどころではないかと私は考えています。ですから、多嚢胞性卵巣症候群を正しく治療してくれる施設を探すことが、ご主人の最良のサポートだと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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