【Q&A】排卵しにくい体質について-北村先生
専門医Q&A 不妊治療
【Q&A】排卵しにくい体質について-北村先生
卵管閉塞があってFTを施し、HCGを打ったが体温が下がらない。排卵していない? 明大前アートクリニックの北村誠司先生にお答えいただきました。
相談者:すかいさん(36歳)
はじめまして。
2ヶ月前より治療を開始したものです。
プロラクチン40台で投薬後低下、LHが高めと言われています。
TSH高めでチラージン服用中です。
エコーで見るとPCOSのようではないのですがLH>FSHで排卵が起こりにくくなっていると。
月経中にも卵胞が残ってしまっているためLUFの可能性も指摘されました。
卵管閉塞もありFTを施行してもらいました(感染症や腹膜炎など覚えがないのでだいぶ卵管が傷ん
でいると聞きショックでした。クラミジアも陰性です。そういうこともあるのでしょうか)
術後タイミングをとるにあたり、そろそろ排卵しそうなのでhCG注射を打ってタイミングとなりました。
翌日から高温期となっており、hCGの影響だとは思うのですが排卵時には下がるものと思っていたた
め、排卵しなかったのかと不安です。
hCG注射を打っても排卵しないこともあるのでしょうか。
また2年ほど前に2年ほど飲んでいた低容量ピルの影響はなにかありますか?
質問事項が多く申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
北村先生からの回答
FTカテーテルを行った際に卵管が傷んでいたと指摘されたとのことですが、卵管閉塞の2大原因は、クラミジアと子宮内膜症です。しかし、いずれも該当しない場合もあります。クラミジア以外の感染症も考えられます。
基礎体温もあくまで目安なので、下がらなくても排卵は十分に起こります。HCGの注射を打っても排卵しないケースはたまに見られますね。LUFの可能性を指摘されているなら、十分に気を付けていく必要があります。
2年前の低用量ピル内服の影響は心配ないと思います。