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漢方の病院と温灸に通って治療中だけど温灸と鍼灸ではどちらがいいの?

コラム 不妊治療

漢方の病院と温灸に通って治療中だけど温灸と鍼灸ではどちらがいいの?

2014漢方

2015.4.1

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相談者
ななさん(37歳)
【不妊の原因:卵が採れない(少ない)】
○なんだか疲れやすい
○胃腸が弱い
○冷え性である
○ゲップやおならが出やすい
○抜け毛や白髪が多くなってきた
○顔や唇の色が黒ずんでいる
○レバーのような経血の塊が出る
○のどが乾きやすい
○寝不足の日が多い
○寒がりである
○とくにおなかや下半身が冷える
○肌は脂性で吹き出物が出やすい
○口の中がよく粘つく
○いつも眠い




どちらも本人の自然治癒や潜在能力の向上を 目指すので温灸と鍼灸は比べようがない


温灸と鍼灸は比べようがありません。どちらも良いと思います。ななさんの症状は、全体的に体が疲れており、生命を宿すだけの力が足りないようです。そのため採卵もなかなかうまくいかないのではないでしょうか。


鍼灸や独自に開発しているサプリメントや 自宅灸などが効果を発揮する


最新の日本産婦人科学会の報告によると体外受精、胚移植などで出生した子どもが2012年には 37953人で、総出生数に占める割合は1999年に100人に1人だったのが、2012年には27人に1人と増えています。これだけたくさんの子どもが体外受精技術で生まれているから、成功率も高いのだろうとほとんどの人が思っているのではないでしょうか。

しかしそうではなく、採卵あたりの妊娠率は7.2%、 妊娠あたりの流産率は26.1%、移植あたりの生産率は14%。これは出産まで到達する割合です。これらの数値がなにを表しているかというと、採卵できない空胞の可能性や採卵しても受精するとは限らないことです。また、妊娠したとしても流産するなど、移植できても出産にいたるのはわずかだということです。

実は、この数字はここ数年横ばい状態が続いています。体外受精技術はこの年でたくさんの進歩や革新があり、派生技術も多く生まれました。現在はすべてが出そろった感じで、妊娠率はそう上がらないと思います。現在の生殖医療では受精や着床はコントロールできませんし、最後は卵子と精子、そして受精卵が持っている力と母体の受け入れ能力にかかっています。


温灸や鍼灸にも限界があるので 最後には患者自身の体調管理にかかってくる


さらに妊娠率を上げるには、医療技術ではなく患者さん自身が体質を変える以外に方法はありません。

そこで、私たちの行っている鍼灸や独自に開発しているサプリメントや自宅灸が効果を発揮するのではないかと考えます。本人の自然治癒能力、潜在能力の向上を目指します。ただし、温灸や鍼灸にも限界があり、最後には患者さんご自身の体調管理にかかってきます。

基本的に、治療は週に1回ですが、治療後の体の管理が悪ければ、1週間後には元に戻ってしまいます。それは、患者さんに結果を残してさしあげたいと願う者にとってとても残念なことです。「想い」が「喜び」にかわる瞬間を共有できるよう、体の管理に努めましょう。




徐 大兼先生


不妊鍼灸ネットワーク事務局長、日本不妊カウンセリング学会評議員。代々鍼灸を営む家系の4代目として生まれる。2002年、渋谷・表参道にてアキュラ鍼灸 院開業。2004年、統合医療の一環として、不妊治療に特化したサプリメント・お灸「プレママプラス」の販売を開始。著書「カラダを温めれば不妊は治る!」





 




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