出生前審査では、ダウン症など一部の病気の有無について赤ちゃんが生まれる前に診断することができます。出生前診断の結果の信用性や、代わりとなる低リスクな検査方法についての質問に看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。
プレママからの相談:「羊水検査の信頼性と、リスクのない他の出生前診断について教えてください。」
現在妊娠3カ月です。はじめての妊娠なのですが、出生前診断について迷っています。羊水検査は流産のリスクがあるというのは本当ですか。流産のリスクを冒してまで出生前に検査するべきか非常に考えさせられます。リスクがない検査方法はないのでしょうか。また検査をして心配がないという結果が出たら、100%の確率で赤ちゃんはダウン症などの病気はなく生まれてくるのでしょうか。(30代、女性)
羊水検査後の流産する可能性は、0.3%と言われています。
羊水検査ではお腹に針を刺すため、羊水が漏れ出したり、感染症を起こしやすくなるというリスクがあります。また、検査後の流産の可能性は0.3%とされていますが、検査の影響なのか自然流産なのかはわかっていないと教えてくれました。
羊水検査には、穿刺した場所によって胎盤や子宮の壁を損傷してしまい、羊水が漏れ出すことや、感染症を起こしやすくなるリスクがあります。(産科・婦人科看護師)
羊水検査後に流産する可能性は約0.3%と言われています。しかし、検査を受けたことによる流産なのか、それとも自然流産なのかは判っていません。つまりこの検査はとても危険な訳ではなく、100%安全とも言えないのが現実です。(一般内科看護師)
ダウン症は、100%近い精度で診断できると言われています。
ダウン症の診断はほぼ100%と言われていますが、陽性反応が出なかったり、陽性でも異常がない場合もあります。ママの血液でも検査はできますが、羊水検査のほうが信頼性は高いようです。
羊水検査は、羊水の中の胎児細胞を調べることで、遺伝子や染色体異常を検査します。ダウン症については、ほぼ100%の確率で診断がつきます。しかし、わずかな染色体異常や、正常細胞と異常細胞が混在している場合は、陽性の反応が出ないこともあり、陽性でも何の異常もなかった子もいます。最近は超音波の機械も発達していますし、お母さんの血液からも遺伝子異常の検査はできますが、羊水検査のほうが信頼性は高いでしょう。(産科・婦人科看護師)
羊水検査でわかることは、ダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミー、ターナー症候群、クラインフェルター症候群、開放性二分脊椎や無脳症などです。しかし、約1.5%の確率で、羊水を採取できても胎児細胞が2週間後も増殖せず診断不能となることがありますので確実に100%診断が出来るわけではありません。(一般内科看護師)
羊水検査後は、0.3%の可能性で流産すると言われていますが、検査の影響か自然流産なのかは判っていません。また、ダウン症についてはほぼ100%診断できるとされていますが、ダウン症でも陽性の反応が出なかったり、反対に陽性が出ても異常がないこともあるようです。
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