女性はもともと貧血になりやすいといわれていますが、妊娠中は赤ちゃんを育てるため、さらに貧血のリスクにさらされるようです。妊婦健診で貧血を指摘され悩む20代の妊婦さんからの相談に、産婦人科の看護師さんたちはどんなアドバイスをくれたでしょうか?
ママからの相談:「妊婦健診で貧血気味と言われてしまいました。貧血によい食材や調理法はありますか?」
現在妊娠中です。先日、妊婦健診にて貧血気味と言われてしまいました。妊娠してからよく立ち上がった際など良く立ちくらみをしていました。食生活は気をつけてひじきやレバーなどをとるようにしていますが、お腹の赤ちゃんに栄養がいっているせいか、なかなか改善しません。医師からは鉄剤の薬も勧められたのですが、どうにか食生活だけで貧血を治したいのです。貧血改善食材や効果的な調理の仕方などはありますか?(20代、女性)
鉄分と一緒にビタミンCやたんぱく質を取ると吸収率がよくなります。
鉄分には、吸収率の良いものと、あまり良くないものがあるようです。食べ合わせで、吸収率をあげることができるとも教えてくれました。
鉄分を多く含む食材には、次のものがあげられます。
レバー(鶏、豚、牛)、牛もも肉、ハマグリ(佃煮)、シジミ、カツオ(フレーク缶)、カツオ(なまり節)、ワカサギ 、ニジマス、カキ、アサリ、イワシ、干しエビ、高野豆腐、がんもどき、納豆、きな粉、ソフト豆腐、湯葉(生)、ほうれん草、小松菜、切り干し大根、いんげん豆(乾燥)、枝豆(産婦人科看護師)
鉄分にも種類があり、食品に含まれる鉄分には、吸収率の良いもの(ヘム鉄:肉類や魚介類に含まれる)と、あまり良くないもの(非ヘム鉄:乳製品や青菜に含まれる)があります。鉄分は良質な動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まるといわれています。食後にフルーツを食べたり、ドレッシングとしてレモンを活用するなどしてビタミンCも摂りましょう。(産婦人科看護師)
主にドラッグストアにある妊婦さん向けの鉄補給ができるゼリーやウエハース等を上手に利用する方法をお勧めします。適量が摂れ、身体に負担をかけずに補給できます。(管理栄養士)
造血作用のある食材も取り入れて。調理の時は茹で汁も活用しましょう。
造血作用のある栄養素を取ることも大事だそうです。調理や食事の際の注意点に気をつけるとよいでしょう。
造血作用のある食材を摂ることも大切です。ビタミンB12と葉酸は、正常な赤血球を作るために必要な栄養素です。(産婦人科看護師)
葉酸はレバー、卵、緑黄色野菜に多く含まれ、ビタミンB12は貝類、肉、魚など動物性食品に含まれています。(産婦人科看護師)
葉酸やビタミンは加熱すると壊れやすく、水に溶ける性質があります。野菜は生で食べられるものは生で食べ、長時間水につけず、野菜のゆで汁も汁ものなどで利用した方がよいです。(産婦人科看護師)
イライラしながら食事すると鉄分の吸収率が低下すると言われているので、神経質にならず、楽しんで食事してください。改善が見られない時は、医師の指示に従ってくださいね。(産婦人科看護師)
やはり、色々な食材をバランスよくとることが重要なようです。負担にならない程度に、できるところから始めてみましょう。改善が見られない時は医師の指示に従うことが大切です。
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