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妊婦が鉄分をとるのレバーがNG?正しい鉄分のとり方とは

コラム 妊娠・出産

妊婦が鉄分をとるのレバーがNG?正しい鉄分のとり方とは

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2015.5.28

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妊娠したらいつも以上に必要な鉄分。今回は鉄分の摂り方についてプレママからの質問です。鉄分がたくさんとれるレバーが苦手という妊婦さんに対して「食べなくて正解」という専門家からの回答もあります。レバーは避けた方がよいのでしょうか。


 


妊婦さんからの相談:「鉄分の摂り方について教えてください」



15週に入ってつわりもおさまり、食欲も出てきました。赤ちゃんに栄養を送るため、バランスのよい食事を作ろうと張り切っています。妊娠中は鉄分が必要で、特に後期は普段より多くの鉄分を採らなければならないと聞きました。鉄分といえばレバーですが、レバーが苦手で食べることができません。上手に鉄分を摂るためのオススメのメニューを教えてください。(20代・女性)



妊娠中は植物性の鉄分を。レバーに含まれるビタミンAは胎児に悪影響を及ぶす可能性あり。


レバーに豊富に含まれるビタミンAは胎児に悪影響を起こす可能性があります。妊娠中は植物性の鉄分を摂りましょう。



レバーにはビタミンAが豊富に含まれており、お勧めできません。国立健康・栄養研究所は「妊婦がビタミンAを1日あたり7,800μg以上摂取すると、胎児に奇形を起こす可能性が高くなる」と発表しています。ビタミンAは、豚レバーですと100g当たり13,000μg、鶏レバーは100g当たり14,000μg 、牛レバーは100gあたり1.100μgと、豚や鶏などは意識せずに食べるとあっというまに摂りすぎになってしまいます。(消化器科看護師)




レバーや動物性の鉄分は妊娠中は適さないので食べなくて正解です。妊娠中は植物性の鉄分が一番です。小松菜やホウレンソウ、ナッツ類を食べるだけで効果があり、また小魚や白身魚を上手に摂ると鉄分の体内吸収率は高まります。(消化器科看護師)




鉄分を含む食品としてレバーは代表的ですが、あさりの佃煮や干しエビの方が鉄分の含有量が多いです。乾燥青のりや乾燥ひじきには鶏レバーの数倍の鉄分が含まれ、ほうれん草、ブロッコリー、貝類、納豆、海藻類にも含まれています。(産科・婦人科看護師)




ひじきは鉄分が豊富ですが、ヒ素を含んでいるため、食べすぎには要注意です。一日に小鉢1杯程度であれば問題ありません。何でも食べすぎは逆効果です。バランスよく食べましょう。(産科・婦人科看護師)



吸収されにくい鉄分の摂取に妊婦用サプリメントの活用も。使用時は主治医に相談を。


吸収率が悪いのが鉄分の難点。食べ方の工夫とともにサプリメントも上手に活用しましょう。



鉄分は身体に吸収されにくい特性があります。緑黄色野菜や果物などビタミンを含む食品と一緒に摂るとよいでしょう。食後に果物を食べてもかまいません。(産科・婦人科看護師)




成人女性の一日の鉄分推奨量は10.5mgですが、妊婦さんは16.5mgで、妊娠前の約1.5倍の鉄分が必要です。しかし鉄分は吸収率が悪く、食品に含まれる鉄分の10%程度しか吸収できません。パセリなら100gあたりの鉄分は7.5mgで、妊娠中の必要量を摂るには2.2kg食べなければなりません。食品から必要な鉄分を補うのは難しく、鉄分の摂取にはサプリメントがオススメです。(一般内科看護師)




サプリメントは産科の主治医に言えば出してもらえると思います。市販の妊婦用の鉄剤でも構いませんが、自分で購入する際は必ず主治医に見せて安全な薬であることを確認してもらいましょう。(一般内科看護師)



鉄分豊富なレバーですが、妊娠中は避けた方がよいようです。野菜など植物性の鉄分を摂るよう心がけ、場合によっては妊婦用サプリメントを病院で出してもらいましょう。






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