近所への買い物や通勤など、普段から移動は車という人も多いのではないでしょうか。妊婦が車を運転することについて、何カ月ぐらいまでなら大丈夫かという相談に対し、看護師さんたちが答えています。
妊婦さんからの相談:「妊娠何カ月ごろまでなら車を運転しても良い?」
現在妊娠4カ月ですが、8カ月で産休に入るまでの間仕事で車を使う予定です。結構お腹も大きくなっている頃だと思うので、シートベルトはどうすればよいかとか、車の振動は大丈夫かなど色々心配です。もし車の運転をしない方がよいのなら会社に伝える予定ですが、いつ頃までなら運転してよいのでしょうか。(30代・女性)
ハンドル操作や判断力の低下に注意
特に妊娠初期は振動を与えないよう注意が必要ですし、お腹が大きくなってくるとハンドル操作も難しくなります。シートベルトについては、母子手帳を携帯していれば着用義務は免除されるようです。
いつ頃まで運転してよいという基準はないですし、運転してはダメということもありませんが、お腹が大きくなるとシートベルトをするのも大変ですし、お腹がハンドルにつかえて運転に差し支えると思います。また長時間の運転で同じ姿勢を強いられると、お腹に圧迫されて足腰の血行が悪くなり足がむくみやすくなります。(産科看護師)
ホルモンバランスの影響で、普段より判断力が鈍くなったり眠気をきたしやすいので、運転中は充分な注意が必要です。無理のない程度にとしか言えず、しなくて済むのならあえて危険と思われる行動は慎むべきと思います。(産科看護師)
つわりなどで気分の優れぬまま運転をすると大事故に繋がりかねないので、安定期まで車を使う業務から外してもらう方がよいでしょう。振動は胎内にはよくないので、特に流産に繋がりやすい妊娠初期の運転は控えた方が安心だと思います。(内科看護師)
お腹が大きくて、アクセルなどのペダルが踏みにくかったり腰痛を伴ったりと、様々な変化が出てくると思います。普段よりも運転に気を遣うことで疲れやすくなるなどの異変を感じたら、直ぐに会社に相談した方がよいでしょう。(内科看護師)
妊娠期間中、健康上問題がある場合に限り母子手帳を携帯していればシートベルトは締めなくても違反になりません。ただ、もらい事故などのアクシデントの際にご自身の身体を守るものがないので、運転には最大限の注意が必要です。(内科看護師)
医師からの意見書を提出しても
仕事内容の変更など、なかなか会社と話が進まないようなことがあれば、医師に意見書を書いてもらい提出してもよいでしょう。母子手帳に意見書のページがあるか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
母子手帳の後ろの方に「医師からの意見書(もしくは診断書)」のページがありませんか。業務を軽くするのも会社の義務ですが、なかなかうまく事が進まぬようなら、医師からの意見書を提出するのも一つの手段だと思います。(内科看護師)
妊娠初期は流産しやすい時期ですし、安定期に入ってからは大きなお腹でハンドル操作などに支障が出るかもしれません。今後どのような体調変化が起こるかわからないので、早めに会社に相談してみるとよいでしょう。
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