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出産の基礎知識!気になる【会陰切開】ってどういうもの?

コラム 妊娠・出産

出産の基礎知識!気になる【会陰切開】ってどういうもの?

出産の基礎知識!気になる【会陰切開】ってどういうもの?

2015.7.1

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聞きなれない「会陰切開」とは一体...?


「会陰」とは、膣入口部と肛門の間の部分のことをいいます。また、出産の際に人為的に切開を加えて会陰部を広くすることを「会陰切開」といいます。

赤ちゃんが下がってくるにしたがって、もともとは厚ぼったい出口である会陰部の皮膚は、徐々に紙のように薄く伸びてきます。ところが伸びが悪かったり、赤ちゃんの頭が会陰に圧迫されたまま心拍が低下してきた時など、お産の進行がスムーズでない時に会陰切開が必要になります。


どんな時に会陰切開を行うの?


「会陰切開」と「自然裂傷」とを比較して、「自然裂傷よりも傷口の痛みが少なく、回復が早い」「自然にできた傷の方が治りが早い」と判断したときなど、さまざまな意見がありますが、一般的には次のような場合に行うべきと考えられています。

1. 会陰が伸びにくく、赤ちゃんが出るときに裂傷が起きると思われる場合
2. 赤ちゃんに危険が迫ったり、お産が長引いたりして、自然な誕生を待っている余裕がなくなったとき
3. 鉗子分娩や吸引分娩など、腟内に器具を入れる医療行為をおこなう場合


どのくらいの痛みを伴うの?


現在は、必要な妊婦に対してのみ切開を行うという、慎重な方針になっている病院が多いようです。赤ちゃんの頭が見えたままになる「発露」のときに、局所麻酔を行なってから、約3~4cmほど切開します。麻酔をしているうえ、特に陣痛時に切開された時には、痛みはあまり感じないでしょう。

赤ちゃんが産まれ、胎盤娩出後に、再び局所麻酔をして傷を縫合します。縫合には自然に溶ける吸収糸を使用するので、基本的に抜糸の必要はありません。切開後の痛みは数日から1週間ほどでおさまり、産後1カ月くらい経つ頃には違和感もなくなってくるでしょう。


医師によるアドバイス


会陰切開は、ときに赤ちゃんの命を助ける医療行為です。また、会陰がなかなか伸びないときは妊婦さんも辛くなってくるため、どこまで切らないで頑張れるかは、いざ本番にならないと分からない部分もあります。あらかじめ、そのメリットとデメリットを知ったうえで主治医と話しておくとよいでしょう。





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