子供が1才5カ月で言葉を話せず、発達が遅れている原因は?
コラム 子育て・教育
子どもは1才半から2才頃にかけて急速に有意語を話すようになります。しかし発達には個人差も大きいもの。まだ有意語を発しないお子さんを心配するママに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。
ママからの相談:「1才5カ月の子どもがまだ意味のある言葉を発せず心配です」
1才5カ月になる子どもの言葉の発達について悩んでいます。来月には1才半健診を受ける予定ですが、まだ意味のある言葉をきちんと発するのを聞いたことがありません。こちらの言う内容を理解できていることもあるようですが、子どもの口からはなかなか言葉が出てきません。日中は私と2人きりで過ごしているので、発達を促すような刺激が足りないのではないか、育て方が悪いのではないかと不安です。(30代・女性)
言葉の発達の遅れには、いくつもの原因が考えられます
発語の遅れには身体障害、精神発達障害ほか、様々な原因が考えられます。最近は核家族化により刺激が不足して言葉の発達が遅れる子もいます。
言葉が少ない原因としては、耳が聞こえない、知能の問題があり周りの言うことが理解できない、精神遅滞のため言語能力が低い、ストレスや情緒不安定で話したくても話せない、周りに興味や関心をもたない場合などがあります。(産科看護師)
お子さんの発語が遅いように感じるかもしれませんが、最近の子供の中には意外と言葉の発達が遅い子がいます。その原因のひとつは核家族化です。普段お母さんとしか接していないので刺激が不足しており、その結果、言葉の発達が遅くなると考えられます。(内科看護師)
お子さんの刺激になるような遊び方や関わり方を工夫してみましょう
お母さんと二人の時間に、話しかけや読み聞かせなどでたくさんの言葉かけをしましょう。また子育てサロンや読み聞かせ会などに出かけて、母子ともに外の刺激を受けることもよいでしょう。
お子さんはお母さんの言うことを理解しているようなので、単に恥ずかしがり屋で、話すのが苦手なのかもしれません。また、経験不足で言葉のボキャブラリーが少ないのかもしれません。お母さんとの時間は、たくさん話しかけたり、絵本を読む、一緒に歌を歌うなど、お子さんの好きな遊びを自由にさせてあげてください。ブーブーやワンワンなど、同じ言葉を繰り返す擬態音(オノマトペ)もたくさん教えてあげましょう。(産科看護師)
地域の子育てサロンや図書館で行っている絵本の読み聞かせ会などを利用し、外の刺激に触れることが、お母さんにもお子さんにもよい機会になるのではないでしょうか。他のお子さんの成長具合も見られますし、お子さんは様々なお友達やおもちゃ、絵本と触れ合うことで良い刺激になるでしょう。子育てサロンには保育士さんもいますので、相談してみると案外楽になるものです。(内科看護師)
あせらず見守り、心配なら健診で相談を
成長には個人差があるので、あせらずに成長を見守りましょう。1才半健診の際、専門職に相談してみるのもよいでしょう。
お子さんの成長には個人差があります。意味はなくてもちゃんと言葉を発しているなら、決して他のお子さんと比べず、成長を見守りましょう。育て方が悪いということはありませんから、あせらないでください。1才半健診で医師や保健師にも相談してみましょう。(産科看護師)
子どもの発達、成長には個人差があるものです。言葉の遅れには様々な原因がありますが、お母さんや他者との関わりを通してたくさんの刺激を受けさせてあげるとよいようです。あせらずお子さんの成長を見守り、心配なときは医師や保健師などの専門職に相談するとよいでしょう。
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