東洋医学的不妊カウンセリングによる 「攻め」と「底上げ」の二重作戦で妊娠へ導く
コラム 不妊治療
卵の出が悪いなら排卵誘発、精子の状態が良くないなら人工授精、精子と卵子の出会いを助けるために体外受精と、西洋医学の不妊治療は物理的な要因を補ってくれる「攻め」の治療といえます。この治療になかなか踏み切れなかったり、逆に、「攻め」の治療ばかり重ねた結果、身体が悲鳴をあげているケースも少なくありません。
東洋医学では、妊娠を『生命力』の余力によって成立すると考えます。つまり今の状況が日々生きていくために自分のことだけで精一杯ならば余力までに手が回らず妊娠が成立しにくいのです。この状況ではいくら西洋医学の「攻め」の治療を受けても妊娠が成立しないことがあります。
当院の不妊鍼灸治療は、底上げも充分に行います。そして不妊治療ではより障害になりやすいストレス状態の解消(気血の滞り)も、鍼灸の特性をいかし充分対応していきます。
次に当治療室の不妊治療の特徴として挙げるのが「東洋医学的不妊カウセリング」です。不妊の原因は誰ひとり同じではないのです。そのため、当治療室は東洋医学での立場に軸足をおきながら、「東洋医学的不妊カウンセリング」によって、何を優先順位1番にすべきか、何をすると妊娠が早く成立するのかを考えていきます。
東洋医学的不妊カウンセリングとは、①東洋医学的生命観、四診、弁証論治などの東洋医学的診立て、②生活記録、食事記録などの養生、生活指導、③西洋医学的不妊治療、夫婦の希望などや今までの不妊治療歴など、3つのポイントを踏まえながら行なうカウンセリングです。相談者の個々の状態に合わせて、さまざまな手法を行うのが当治療室の大きな特徴となっています。
鍼灸院だから鍼灸が第一優先ということはなく、その方にとって「攻め」が第一なときは病院治療をすすめますし、遠回りになっても「底上げ」が結局近道な場合はそれを伝えすます。とにかく相談して下さい。一緒に考えていきましょう。