陣痛、出産の時の 呼吸法について
コラム 妊娠・出産
陣痛、出産の時の 呼吸法について
出産をひかえ、陣痛から始まる痛みについて不安に思う人は多いのではないでしょうか? ラマーズ法やソフロロジーといった呼吸法がその痛みや恐怖を和らげるといわれています。実際に呼吸法にはどんな役割があるのか、北原産婦人科の北原慶幸先生にお話を伺いました。
出産時に行う呼吸法の意味とは?
お産が近づいて陣痛が始まると、その痛みに耐えるため、つい息を止めてしまいます。よく「お産の時はいきむ」といっていますが、“いきむ”というのは呼吸を止めて力を入れることです。
赤ちゃんが出てくる最後の段階になれば当然、いきむことが必要になってきますが、子宮口がまだ全開していない時にいきんで赤ちゃんの頭が通過してしまうと、子宮頸部が裂傷を起こしてしまいます。こうなると大出血を起こして危険な状態になることもあります。その後、裂けた部分を縫合するのも大変な施術になってしまいます。
また本来、赤ちゃんは自然の収縮力によって産道を回転しながら出てくるのですが、ママが変に力んでいるとその回転がうまくいかなくなって、回旋異常を引き起こしてしまいます。それによって下からの分娩が難しくなり、帝王切開になってしまう場合もあるのです。
もう一つ、最初から力が入りすぎてパニック状態のままでいると、ママの体力はどんどん失われていきます。余計に体力を消耗しないために必要のないところではなるべく力を入れず、最後のいきみの段階まで十分な体力を温存できていることが理想です。
いきむべき時までしっかり我慢をする。そのために一番効果的なのが呼吸法です。
痛みは悪ではなく、ママには必要なこと
「ひっひっふ~」だけ覚えておけば大丈夫
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