【妊活】妊活中の性行為 夫婦間のトラブルを解消するコツ教えます
まとめ 不妊治療
【妊活】妊活中の性行為 夫婦間のトラブルを解消するコツ教えます
夫婦2人で赤ちゃんを望んだはずなのに、妊活を始めてもセックスがうまくいかない。こんなお悩みの解消法がわかります。
妊活スタートと同時に「タイミングのいい日に夫婦生活を! 」と意気込んでも、仕事や健康状態などによって、夫婦のタイミングが合わないのはよくあることです。
でも、それがきっかけで普段の性生活がなくなってしまったり、夫婦の関係が微妙になったりしては本末転倒です。
今回は、カップルの性生活トラブルの内容と、解決方法をご紹介します。
性生活のトラブルは誰にでも起こり得ることです。ちょっとつまづいたなと感じた時、2人で乗り越える参考にしてみてくださいね。
セックスの問題、話し合ってますか?
"妊活中のセックスで悩まないためにも、子どもを作ることに関しては、まず2人で冷静に話し合うことが大事です。家を建てるとか貯金するなどということと同じように、妊活についての夫婦の目標を立て、どういう作戦をもつかを決めましょう。"
性生活のお悩み~女性編<性交痛>
"セックスとはパートナーと2人で行い、お互いが幸せになるためのコミュニケーションの方法のひとつです。ともに健康で、有意義なパートナーシップを結ぶためにも、お互いのセックスについての捉え方や思いを話し合う時間を持てる関係性を築くことも、重要なことではないでしょうか。"
性生活のお悩み~男性編<射精障害・ED>
また、男性側にも性生活についての悩みは多くあります。その中でも代表的なのが射精障害といわれています。
前段でご紹介したコラムでは、射精障害にも触れています。
“女性と同様、男性にもセックスの悩みはあります。代表的なものは、膣内射精障害や勃起障害などです。
男性の勃起障害は、精神的なストレスが原因となる場合が多いのですが、その他にも糖尿病やコレステロールの薬、抗鬱剤の服用など、薬剤によるケースもあります。
膣内射精障害とは、勃起はするので体そのものは健康なのですが、女性の膣の中では射精ができない状況のことをいいます。その原因としては、女性の柔らかい膣内では刺激が足りなくて射精ができないとか、AVや風俗などの影響で膣外での射精しかできないという原因が考えられます。
昨今では、不妊症の治療などで、この日にセックスしなければいけないというプレッシャーが原因になって勃起しなかったり、射精できないという悩みもよく耳にします。”
ほかにも、ED(勃起障害)などで性交渉が難しい場合もあります。
“まず、ご主人が本当にEDなのか、その診断をすることですね。まったく精子を出せないという状況なのか、それとも、性交渉は難しくてもマスターベーションなら大丈夫なのか。実は不妊治療の現場では、後者の方のほうが多いのです。
マスターベーションができるという状況であれば、定義としてのEDではありませんので、容器をお渡ししておいて、ご自宅などで採精していただくなど、いろいろな方法があると思います。
まったく勃起しない本当のEDという状態であれば、治療が必要です。治療は、インポテンツ治療薬を処方することになります。薬は現在、バイアグラ?、シアリス?、レビトラ?の3種類が発売されており、どれもいい薬です。心筋梗塞、狭心症を持っていらっしゃらなければ、安全に使用することができます。どれも続けて飲むものではなく、性交渉の30分くらい前に1錠、足りなければもう1錠飲むというものです。”
"家でマスターベーションならばできるけれど、病院に行って検査のためにするのは無理なのか、それともまったく射精ができない状態なのでしょうか。それを、まず直接ご主人とお話をして見極める必要があります。"
夫がED で性交できず採精も難しい状態です。何から始めたらいいですか?
セックスにこだわらなくても赤ちゃんはできる!
通常の性生活でトラブルを抱えていると、「ちゃんとセックスしなければ赤ちゃんもできない」というプレッシャーがのしかかって、余計にうまくいかなくなる……という負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。
しかし、現代では無理にセックスにこだわらなくても、ご夫婦の「2人の赤ちゃんがほしい」という気持ちがあれば、妊娠につなげることはできるようです。
前段のコラムで解決策が提示されています。
“病院での採精や、ご自宅で決められた日に採精することが難しければ、ご主人のペースに合わせることも可能です。たとえば当院では、検査の予約だけ入れておいて、採精できなければ電話1本でキャンセルできるようにしています。そして、余裕のあるお休みの日などに採精ができたら、その日にクリニックに電話をしていただき、ご本人か奥様に持ってきていただきます。そういった対応をしてくれる病院はたくさんあると思いますので、相談してみてはいかがでしょうか。
採精さえできれば、性交ができなくても、精子を凍結しておいて人工授精を行うことが可能です。凍結の際には、精子数をカウントして、精液検査を行います。”
“不妊症とEDを同時に診てもらえる不妊治療専門クリニックがいいと思います。普通の婦人科だと、EDの治療が受けられない場合もありますし、泌尿器科でも男性不妊治療を行っていないところだと断られる場合があるかもしれません。体外受精まで行っているような不妊治療専門のクリニックであれば、ご主人と一緒に治療が受けられます。そこで総合的に診ていただくのがいいと思います。
しばさんご自身の検査も、ご主人と同時進行でしておいたほうがいいでしょう。検査内容は、卵管が詰まっていないかを調べる子宮卵管造影検査や、子宮の中にカメラを入れる子宮鏡検査などです。病院によって一般項目の検査には多少の差がありますので、相談してみるといいと思います。精液の所見やしばさんの検査結果に問題がなければ、体外受精でなくても人工授精で妊娠できる可能性は高いと思います。”
“EDは、男性のプライドの問題から、誰にも相談できないというケースが確かに多く、患者さんが抱えている深刻度が高い場合が多いのも事実です。しかし、扉を開けて一歩進んでいただければ、見通しは明るい場合が多いです。”
また、ジネコの『みんなの広場』では、セックスレスなど、夫婦の性生活にまつわるお悩みなどが数多く投稿されています。同じような悩みをもつ人の意見を聞くのも、ひとつの方法かもしれません。気軽に一度のぞいてみてくださいね。