後期つわりで無性に甘いものが食べたくなる…どうすればいいの?
コラム 妊娠・出産
つわりは初期だけではなく、妊娠後期になっても起こります。今回は後期のつわりに悩む妊婦さんからの質問です。看護師さんからはどのようなアドバイスが寄せられたでしょうか?
妊婦さんからの相談:「甘いものが食べたくて仕方ありません」
現在38週です。30週を過ぎたころから甘いものが食べたくて仕方ありません。それ以外は受けつけず、ひどい時は吐いてしまいます。これは後期つわりなのでしょうか。やわらげる方法や食べるとよいものがあれば教えてください。(20代・女性)
精神的影響が大きい後期つわり。症状がひどい時は主治医に相談を
赤ちゃんが大きくなることで胃が圧迫されて起きる後期つわりですが、精神的な影響も大きいようです。
後期つわりと考えられます。妊娠後期になると大きくなってきた赤ちゃんに胃が押されて、吐き気、胃のむかつき、げっぷ、胃痛などが出てきます。(一般内科看護師)
後期つわりはホルモンによる精神的な影響が大きいといわれます。食事ばかりに気をとられず、別な事で気分転換を図りましょう。家に引きこもらず、散歩をしたり、甘い匂いで気分を落ち着かせるなどで甘いものへの衝動が落ち着くこともあります。食事内容も工夫してみてください。(消化器科看護師)
出産を間近に控えて精神的に不安定になっているのかもしれません。食べた後に吐くのは、赤ちゃんが大きくなって胃が圧迫されているためと思われます。(産科・婦人科看護師)
この時期になると赤ちゃんは成長していますから、食べられないことによる栄養不足はそれほど気にする必要はありません。しかし甘いものを食べることによる体重増加には十分注意が必要です。(産科・婦人科看護師)
症状がひどくストレスを感じる場合は、主治医に相談してください。妊娠に影響のないお薬を処方してもらえます。(一般内科看護師)
消化のよいものを複数回に分けて。寝る時には上半身を起こした状態で
後期つわりを乗り切るコツはいくつかあります。できることから始めましょう。
量を少なくし、5~6回に分けて食べましょう。胃に入る量が多いと胃のむかつきが悪化します。(一般内科看護師)
消化のよいものを食べましょう。揚げ物や油っこいものは胸焼けが悪化します。(一般内科看護師)
おからクッキーやこんにゃくゼリーなど健康的でカロリー控えめのものを食べましょう。野菜や果物などの食物繊維を摂った方がお母さんにも赤ちゃんにもよいです。(一般内科看護師)
甘いものは洋菓子より和菓子を、小分けにして少しずつ食べましょう。サツマイモやジャガイモなど野菜を煮て冷凍しておくといつでも食べられますし、小さいおにぎりやサンドイッチを作っておくのもよいでしょう。(産科・婦人科看護師)
食後30分は横にならず、身体を起こしておきましょう。食後すぐに横になると胃酸が逆流して胃のむかつきが強くなります。寝る時はクッションなどを利用して上半身を高くしましょう。(一般内科看護師)
炭酸飲料は後期つわりの症状を悪化させます。逆に牛乳は症状を軽くするといわれています。(一般内科看護師)
身体を動かして気分転換を。何もしないでいると食べ物のことを考えがちです。陣痛を誘発するためにも運動は必要です。(産科・婦人科看護師)
消化のよいものを複数回に分けて食べるのがよいようです。散歩などで身体を動かし、気分転換も心掛けましょう。
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