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2人目治療再開のタイミング

専門医Q&A 女性の健康

2人目治療再開のタイミング

2012.3.31

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たつまきんさん(36歳)

ピックアップ障害のためIVFで娘を授かり、春で2歳になります。そろそろ2人目・・・と考えていますが、まだ寝る前だけ授乳しています。共働きなので娘のストレスも考えると、断乳に踏み切れずにいます。
凍結胚は、残っていないため採卵からになりますが、やはり断乳しなければいけないのでしょうか。

また、産後の生理再開は6ヶ月目と早い?のですが、生理痛が産後徐々にひどくなり、ここ半年くらい排便痛なども伴い、激痛なので生理の時期は鎮痛剤を定期的に飲んでいます。内膜症かも、と思いMRIまで検査しましたが、特に異常は見つからず、痛みを取るにはホルモン剤治療と言われました。
ちなみに自分なりに何度かタイミングをとっています。

なにから治療をしていけば良いのか悩んでいますが、断乳は治療再開の絶対条件ですか?(授乳時間が短いのでどうなのでしょうか)
また、断乳から採卵まで、どのくらい期間が必要ですか?



お話を伺った先生のご紹介

操 良 先生 (操レディスホスピタル)


大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。

そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。


昭和63年
 岐阜大学医学部 卒業

昭和63年~平成13年
 岐阜大学附属病院 産婦人科講師
 体外受精を担当
 不妊・内分泌外来を担当

平成13年
 操レディスホスピタル 副院長に就任

平成26年 
 操レディスホスピタル 院長に就任




≫ 操レディスホスピタル

授乳中は乳汁分泌ホルモンであるプロラクチンが分泌され、乳汁の分泌を助ける作用ばかりではなく、排卵を抑制することにより月経が始まらないようにしています。
このため、立て続けに妊娠がおこらず、出産後の子宮や卵巣をはじめ、母体を十分に休ませ、授乳期に母親が育児に専念できるような仕組みになっています。

授乳中でも毎月生理がくる人もありますが、有効な排卵が起こっているかどうかはわかりませんし、授乳が今回のように産前と比較して産後の月経の変化に関わっていることも考えられます。
また授乳により子宮が収縮し流産につながる可能性があります。

断乳後血中プロラクチン値が正常値となりエコーで排卵が元通りに回復したことを確認できた時点が、治療再開の時期としては最良です。

生理痛に関してはエコー、MRIで異常がないからといって子宮筋腫はともかく腹腔鏡を施行しない限り子宮内膜症を完全に否定はできません。

ホルモン療法中は妊娠が不可能なので、早めに断乳して不妊治療を優先した方が良いかもしれません。


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