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高齢ですが諦めず治療してます。

専門医Q&A 女性の健康

高齢ですが諦めず治療してます。

「血液検査の結果少し妊娠反応の数値はあるが妊娠までは至らないという残念な結果でした。もう少し頑張る希望は残されていますか?」

2013.7.29

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のんたさん(44歳)


私は40歳から治療を始めました。43歳の時初めて妊娠しましたが、8週目で成長が止まり流産しました。それからもやっぱり諦められず、体質改善や漢方も服用しながら治療に臨んでいたら最近の採卵では最初より胚盤胞になる確率も高く、いつも5日目胚盤胞がほとんどで凍結し移植だったのが今回4日目胚盤胞で凍結してもらえ移植してもらって妊娠の確率も高いと期待していましたが、血液検査の結果少し妊娠反応の数値はあるが妊娠までは至らないという残念な結果でした。もう少し頑張る希望は残されていますか?




お話を伺った先生のご紹介

宇津宮隆史 先生 (セント・ルカ産婦人科)


【経歴】
1949年 大分県豊後大野市大野町生まれ
1973年 熊本大学医学部卒業
1973年 九州大学温泉治療学研究所産婦人科入局
1981年 医学博士(九州大学)「排卵障害婦人に関する臨床内分泌学的研究」
1988年 九州大学生体防御医学研究所講師
1989年 大分県立病院がんセンター産婦人科部長
1992年 セント・ルカ産婦人科開設
1998年 セント・ルカ生殖医療研究所開設
2010年 成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業
「生殖補助医療により生まれた児の長期予後の検証と
生殖補助医療技術の標準化に関する研究」共同研究開始
2013年 第31回日本受精着床学会総会・学術講演会会長
【現在】
・ 日本受精着床学会常務理事
・ 日本生殖心理学会常務理事
・ 日本生殖再生医学会理事
・ NPO法人日本不妊予防協会理事
・ JISART(日本生殖補助医療標準化機関)監事
・ 大分市医師会監事
・ 遺伝性疾患に関する出生前診断研究会幹事
・ 日本産科婦人科学会倫理委員会内PGSに関する小委員会委員
・ Infertility Study Group世話人
・ 社会福祉法人 別府平和園理事長
【資格】
・ 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
・ 日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
・ 日本生殖医学会生殖医療専門医
・ 日本内視鏡外科学会技術認定医
【趣味】
登山
写真
スキューバダイビング
茶道裏千家
ルアーフィッシング


≫ セント・ルカ産婦人科




44歳という年齢がネックであることは皆さんお分かりと思います。ヒトの胚盤胞は、移植できるほどきれいでも25歳で50%、40歳以上で70%に染色体異常がみられると言われています。よって妊娠しても流産する可能性が高い。そこで移植前に胚の染色体を調べて正常の胚を移植するという着床前診断(スクリーニング:PGS)が有効と思われますが、日本産科婦人科学会は認可していません。そのため、現状では37-38歳以上の方々は何度もチャレンジしなければなりません。
ところで、当院の妊娠最高年齢は46歳で、健康な赤ちゃんが授かったのは44歳です。45歳、46歳で妊娠した方は流産しました。札幌の神谷先生は49歳という記録をお持ちですが、これは世界一でしょう。これらの事実を考えられて次にチャレンジすることもいいかと思います。  
しかし、もし子どもが授からなかったらどうするか、養子縁組か、子供のいない生活か、卵子提供かなど考えながら進みましょう。





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