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胚盤胞移植の位置について

専門医Q&A 女性の健康

胚盤胞移植の位置について

「エコー写真を見る限りでは厚みのある奥の方ではなく、入口付近であまり厚くないところに戻されていました。これでちゃんと着床するのか不安になり質問させて頂きました。」

2017.10.14

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けいさん(45歳)


本日、初めての凍結胚盤胞移植をしてきました。
子宮内膜は8ミリとギリギリでの移植で、移植の際も1番厚みのある所に戻しますね。と、言われたのですが、エコー写真を見る限りでは厚みのある奥の方ではなく、入口付近であまり厚くないところに戻されていました。
これでちゃんと着床するのか不安になり質問させて頂きました。




お話を伺った先生のご紹介

松山毅彦 先生 (厚仁病院)


■メッセージ
平成8年に香川県丸亀市にて、厚仁病院産婦人科を開設いたしました。
産科と不妊症の診療を二つの柱として、それぞれの分野の特色を生かしつつ診療を行なって参りました。今後もこの二つの柱を中心にハイレベルの診療を提供できるように努力をしていくつもりです。まだまだ、皆様の御期待に沿った診療ができているとはいえない部分も多々あるかとは思いますが、よろしくお願いいたします。
■県外からの受診の方も増えています
開設当初は地元の方が多かったのですが、現在では県外からも不妊治療に来院する方が増えてきました。不妊症は現代社会の住環境や食生活の変化によるところも多く、現代病とも呼ばれるほど社会的問題になりつつあります。私たちはそのような困難な問題のなかで、家族という心のケアもしながら、少しでも皆様の立場に立った医療を提供できるよう努力してまいります。
また、産科部門ではひとりひとりに合った質の高い診療を行うよう心がけています。妊娠への不安や心配を全面的にサポートし、安全面にも十分な配慮を行っています。
昭和59年東海大学医学部卒業。
同大学病院にて研修医となる。昭和61年同大学医学部大学院(外科系・産婦人科)入学。 その後小田原市立病院産婦人科医長となる。平成5年学位取得、東海大学付属大磯病院産婦人科に勤務、 永遠幸マタニティクリニック副院長を経て、平成8年に厚仁病院産婦人科を開設する。平成20年厚仁病院理事長就任
香川大学医学部臨床准教授
東海大学医学部非常勤講師
日本生殖医学会生殖医療指導医


≫ 厚仁病院




エコーでは胚盤胞を戻した場所が本当に入口付近かどうかが分かりません。
エコー写真で見えているものは実は胚盤胞ではなく胚盤胞の前後にある空気の層が見えているのです。
移植について説明すると、チューブを使って表面張力を利用しながら胚盤胞の装填された培養液を移植します。具体的には、チューブにまず空気層を作り、次に胚盤胞の装填された培養液を入れ、最後に空気を吸います。すると押し出さないかぎり中身が出てこないので狙った場所に移植できるわけです。さらに空気は水より軽いので上に流れていくため、子宮の向きによっては入口に空気の層があり、それがエコー写真に写ったことが考えられます。空気の層と胚盤胞の位置がずれている可能性があります。
ですから、主治医の先生が厚みのある場所に移植したとおっしゃっているので、それは本当のことだと思いますよ。





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