着床しやすい内膜を作る、医科大学と共同開発のサプリメント
自然妊娠でも、不妊治療においても、受精卵が子宮内膜に着床しなければ妊娠は成立しません。
着床がうまくいくためには子宮内膜が受精卵を迎えるのに最適な環境になっていることが大切です。そんな中、浜松医科大学産婦人科と(株)A-LIFEが共同開発したサプリメント「エンゼルストーク」が注目を集めています。子宮内膜の状態を整え着床をサポートするというサプリメントの開発の経緯と期待される効果について、 (株)A-LIFE代表取締役の武田泉穂さんにお話を伺いました。
武田泉穂さん
(株)A-LIFE代表取締役。東京工業大学大学院博士課程修了。理学博士。
博士号取得後、研究員を経て、医科大学発の技術を事業化するベンチャー企業に入社し、研究を実用化していく楽しさを知る。現在、生殖医療用機器や小児アレルギー食の研究開発などに携わる。3年前に現在の会社を設立。プライベートでは昨年39歳で出産し、現在男子3人の子育て中。
子宮内膜を着床しやすい状態に近づける「アルギニン」と「葉酸」
「アルギニンは血管を柔らかくし、全身の血流の改善を促す重要な物質です。手足はもちろん、手の届かない内臓の血流にも働きかけます。血管はあらゆる物質を臓器に運びます。子宮や卵巣に大切な物質を豊富に届けるためにも、全身の血流を良好に保つことは、妊活力アップのために極めて重要です。
アルギニンは主に肉や魚に含まれており、女性の普段の食事では不足しがちで、積極的な摂取が望まれます。一方で、アルギニンそのものはアルカリ性で、市販されている多くの粉末アルギニンサプリでは胃腸へ悪影響を及ぼす場合もあり、とても苦く、毎日の摂取が続かないという課題がありました。
そこで、毎日きちんと摂取できるように、アルギニンをおいしく安全に中和し、妊活に大切な葉酸も同時に取り入れられるよう研究開発された「エンゼルストーク」が誕生しました。葉酸は胎児の神経発達に重要とされる成分であり、厚生労働省は着床前から摂取することを推奨しています。また、アルギニンと葉酸を一緒に摂取することで、血流がより促されると報告されています。「アルギニン」と「葉酸」は、まさにぴったりなめぐり合わせでした。」
着床に重要なのは、子宮内膜の「厚さ」と「血流」
「着床がうまくいくためには、ふかふかの厚みのある子宮内膜であることが大事です。
アルギニンを継続的に摂取することで血流がよくなり、内膜の厚みが増したというデータがあります。
子宮内膜が8mm未満の不妊女性9例に、L-アルギニン(6g/日、10日以上)を服用させ、RA-RI値を計測した所、子宮動脈の抵抗が減少し血流が増加した。
子宮内膜が8mm未満の不妊女性9例に、L-アルギニン(6g/日、10日以上)を服用した所、子宮内膜が厚くなり妊娠した。
着床率を上げるためには、単に子宮内膜が厚いだけでは不十分な場合もあります。
そこで、今私たちが注目しているのは子宮内膜の血流です。
胚移植において、子宮内膜の血流が悪かった患者さんにエンゼルストークを取り入れた結果、血流が改善し、着床率が上がったそうです。この報告は米国生殖医学会という権威ある学会でも発表されています」
携帯しやすい「ジュレ」タイプと、さっぱり飲める「ドリンク」タイプ
「患者さんの要望に応え、エンゼルストークはジュレタイプとドリンクタイプを開発しました。
ジュレは持ち運びに便利で、外でも毎日きちんと飲みたい「働く女性」に人気です。旅行への携帯にも便利です。手軽に食べられ、ゴミも捨てやすいのが魅力です。
ドリンクは冷やすと美味しいと評判です。ホルモン治療等で気分がすぐれない時でも、すっと飲みやすい、というお声をいただいています。
ジュレ、ドリンクをライフスタイルに合わせて取り入れていただければと思います。」
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