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生理のこと

専門医Q&A 女性の健康

生理のこと

2017.11.5

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みぃさん(36歳)

これなら妊活を始めるものです。
いまだかつて試したことがないのて漠然と悩んでる状態です。
まずは生理のこと。もともと生理自体軽い方でしたが、最近は2日ほど出血し、3日目には終わってしまう月があります。2日間の出血も少なくなったような気がします。基礎体温はおそらく二層、高温期も14日あります。おりものはあります。生理痛は大抵ありませんが、筋腫があると言われています。(1センチと2センチのもの)
年齢的なものなのでしょうか?もしくはホルモンバランスがよくないのでしょうか?
経血量がすくないと妊娠しにくいですか?
また、増やすことはできますか?
過少月経なのか、ただ軽いほうなのか見分けれず悩んでいます。



お話を伺った先生のご紹介

佐藤雄一 先生 (佐藤病院)


順天堂大学医学部大学院を卒業後、順天堂大学付属病院勤務を経て、平成12年より産科婦人科舘出張佐藤病院勤務。大学病院時代には、生殖内分泌特に受精に関する研究に従事し、順天堂大学で初の顕微授精の成功に携わる。また腹腔鏡(内視鏡)手術を専門とし、子宮筋腫や子宮内膜症に対する多くの手術を手がけている。
医学博士。順天堂大学産婦人科非常勤講師。日本産婦人科学会認定医。日本生殖医学会生殖医療指導医。日本産婦人科内視鏡学会技術認定医。



≫ 佐藤病院

30歳代も半ばを過ぎると、経血の量が少なくなるのは一般的です。子宮内膜が剥がれて月経血となり、外に出るので、出血が少ないと「子宮内膜が薄いのではないか」、さらには「だから妊娠しづらいのではないか」と不安に思われるかもしれませんが、子宮と卵巣の働きはまったく別。きちんと排卵さえしていれば、妊娠は可能です。基礎体温の記録で低温期と高温期の二相性が確認され、高温期も14日間あるのなら、おそらく排卵もしていると考えて良いと思います。

もしかしたら本当に子宮内膜が十分な厚さではないこともありますし、生理があっても排卵していないというケースもあります。また、ご年齢が35歳以上であること、生理周期が28~23日周期というのも気になります。周期にバラつきがあるということは、女性ホルモンバランスが崩れかけているとも考えられます。
妊活をスタートさせるなら、まずは婦人科などで詳しく検査されることをおすすめします。早くお子さんを望むのであれば、なおさらです。自己判断では、おっしゃるとおり「漠然と悩む」しかありません。筋腫の経過なども確かめ、問題がないと判れば悩む必要はありません。もし問題があったとしても、早期に見つけ、早期に治療することが大切です。

周期は安定していたほうがいいのですが、経血量を増やす必要はまったくありません。経血量は少ない方が貧血にもなりにくく、生理痛もないに越したことはありません。
ご自身でできることとしては、できるだけ適正体重を維持することぐらいです。痩せ過ぎや肥満気味だと、排卵障害や生理不順といったことが起きやすくなります。とくに肥満は糖尿病などの引き金にもなりかねず、妊娠中にも影響します。妊活中の今から、食事内容や生活習慣を見直し、適正体重に近づけるよう心がけてください。

まずは、婦人科などで検査を受けること。しっかり排卵しているか、過去に見つかった筋腫の経過なども調べてもらうと良いでしょう。排卵さえあれば妊娠は可能で、経血量の少なさなどは影響しません。ただ、生理周期は安定させたいので、生理不順や排卵障害の原因となる、やせ過ぎ・肥満には要注意を。妊活中の今から、食事内容や生活習慣を改善して、適正体重に近づける努力をしましょう。


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