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漢方薬を変えるべき?

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漢方薬を変えるべき?

2011.12.19

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ばーむくーへんさん(30歳)

生理が止まってしまい、婦人科でコタロー当帰四逆加呉茱萸生姜湯を処方され服用しています(8ヶ月経過)
生理はくるようになりましたが、40~45日周期で高温期は10日未満です。

医師からは、自然妊娠が一番妊娠しやすいからと、タイミングと薬の服用を続けるように言われています。

来月には卵管造影検査を行う予定です。
主人の精液検査も行いましたが可もなく不可もなく、ということでした。

私としては、生理がくるようになったのは改善したことと思っていますが、高温期が短いのがとても気になっています。もちろん周期が長いことも。
このまま同じ漢方を続けるべきなのか迷っています。

お忙しいところ申し訳ありませんがアドバイスをお願いします。



お話を伺った先生のご紹介

竹花洋史 先生 (八仙堂漢方薬局 古淵店)


婦人病・慢性病・生活習慣病などの改善を、漢方煎じ薬を中心として皆様の健康改善を応援している漢方専門店です。

漢方の原点でもある中医学の考えに基づいて、一人一人の症状と体質を詳しくお伺いして、最も適した改善方法をご紹介しております。相談料は一切必要ありませんので、お気軽にご相談ください。

全国の皆様からの無料メール相談もお受けしていますので、お気軽にご利用ください。



≫ 八仙堂漢方薬局 古淵店

生理が一時止っていたのが当帰四逆加呉茱萸生美湯で再開されたことは良かったですね。
このような状況になると人工授精や体外受精をすぐに考える方が多いですが、
8か月服用して生理周期が40~45日で高温期が10日未満ということは、低温期が30日以上ということになります。
これでは卵子が成熟する時間としては長過ぎます。
ばーむくーへん様は高温期が短いことを気にされていますが、
卵胞から卵子が排卵した後に残ったものが黄体となって黄体ホルモンを分泌することで体温が上がることから、
高温期は低温期の結果とも考えられます。
高温期が短いということは低温期での卵胞の成熟度が低く、
そのため高温期での黄体ホルモンの分泌が少ないということになります。
ですから問題となるのは低温期です。
また、生理が始まって卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されることで卵子は大きくなり、
卵胞が大きくなるには多くの酸素・栄養が必要です。これらを運ぶのが血液です。
運び屋となる血液の量が少なかったり、血液循環が悪かったりすると十分な酸素・栄養の供給を受けることができずに、
子宮内膜も厚くならずに未熟な状態で排卵してしまったり、相談者のように排卵するまでの時間が長引いてしまいます。
このような場合の対応ですが、
袪寒剤として有名な当帰四逆加呉茱萸生美湯の中の呉茱萸で子宮周辺が温められたことで生理が再開したようですが、
今後は薬を使わずに少なくても20日以内で排卵できるように、気血水のバランスを考えながら血液を増やしたり、
循環を良くする生薬が配合された処方を試されてみては如何でしょうか。


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