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漢方が合っている見分け方

専門医Q&A 漢方・鍼灸

漢方が合っている見分け方

2012.3.26

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どっちさん(0歳)

不妊治療で漢方を病院から処方してもらっています。

最初は「ケイシブクリョウガン」を2週間飲んでみました。
食欲が少し減ってきて、背中がかゆくなったりするんです。
・・しかし高温期がとてもキレイになりました。
もしかしたら、合ってないのかなと思ってその後「トウキシャクヤクサン」に変えてもらいました。
そして2週間が経ち、背中のかゆみや他の症状はなくなりましたが基礎体温の高温期がとても低いのです。
36.60ぐらいです。過去は36.80前後はありました。

ケイシブクリョウガンは比較的体力のある方が飲むといいますが、私は体力がそんなにあるとは思えないし、だからと言ってそんな体が弱いわけでもないのでどちらが体に合っているのかわかりません。

背中がかゆくなるって漢方自体があまり体に合っていないからなのでしょうか?そんな方はいらっしゃいますか?
漢方はケイシブクリョウガンを飲み始めたのが初体験でそれまでは全く飲んだ事がありませんでした。体がビックリしてるのでしょうか。

よろしくお願いします。


お話を伺った先生のご紹介

竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局)


薬剤師
国際中医専門員A級レベル
不妊カウンセラー

日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、
2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。
同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。

 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。





≫ 漢方の本陣薬局

どっちさん、こんにちは!

良くなるつもりで服用された漢方薬で、不快な症状が出ると不安になると思います。どっちさんの不安は当然ですね。

私は今までの経験で、漢方薬に副作用はないと思っております。もし服用された漢方薬で何らかの不快な症状がある場合、身体にあった漢方薬ではないのか、量の加減で反応がきつく出ている結果だと思いますが、確かにきちんと調整する必要があるでしょう。ただ、高温期がきれいになったとしたら、全くあっていないとも言えないですね。

漢方の選定は非常に高度な知識と経験が必要です。漢方薬の服用で副反応が出るとしたら、大変敏感な体質かもしれませんから、きちんとした漢方薬の知識を持った方に選定していただいた方がいいと思います。きっと合う漢方薬と服用量があると思います。

「桂枝茯苓丸」は血液の流れをよくし、どちらかというと体のお掃除に適した漢方薬です。子宮筋腫、子宮内膜症などの病気を持っている方、月経痛がひどい方、月経不順で不正出血や、無月経傾向があるときなどに服用されるような漢方薬で、肩こりや頭痛の時などにも、状況によって効果があります。

当帰芍薬散は、血液を補い胃腸の消化吸収をよくすることによって、体の余分な水分を追い出し新陳代謝を高める漢方薬ですが、冷え症で、むくみやすく、貧血傾向で、肌のつやがなかったり、疲れ気味であったり、身体の弱りが目立つときに服用する漢方薬です。胃腸の弱い方の漢方薬ですが、それ以上に胃腸が弱いとこの処方でも下痢される方がおられます。

当帰芍薬散を服用されている間の高温期が低かったとのこと。体温の周期は気候やストレスによっても変動いたします。

また、その時の周期の卵の質が悪ければ、高温期の体温が低くなることもあります。当帰芍薬散は体を温める働きもありますから、漢方薬のせいだけではないかもしれませんね。ご自分にあった漢方薬だと思えばしばらく続けてみて様子を見てみてください。あまり合わないように思われるなら、漢方の専門家にご相談されるといいと思います。

どっちさんに合った漢方にめぐり会い、どうか少しでも早く子宝に恵まれることを心よりお祈りいたしております


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