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高い低体温を下げたいです。

専門医Q&A 漢方・鍼灸

高い低体温を下げたいです。

2012.11.15

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くるみさん(41歳)

低温期に低温でないと良い卵ができないと聞くので、低温期に36.5℃以上あることが多い体温を下げるにはどうしたらいいのでしょうか。
また、手足が冷たくなる冷え性も改善したいと思っています。


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

はじめまして、くるみさん。

翠明館治療室の神薗といいます。

低温期の体温が高く、それを下げたいとのことですが、体温は個人差があるので、多少の差はあって当たり前と考えてください。

確かに、低温期に体温がしっかり低くなっていないと良い卵が成長しないといいますが、体温は多少高めの方が、体の機能は正常に働きますので、36.5℃前後の体温であれば、気にされることはないと思います。

どちらかというと、高温期に体温が落ち込んでしまうことの方が妊娠には影響が大きいので、そちらを改善する方を優先させた方が良いかもしれません。

足腰のだるさと冷えを感じているようなので、明らかに腎気が弱っていることがうかがえます。初潮が遅かったようなので、もともと腎気が弱かったのでしょう。

寝不足は、良くありませんね。睡眠中は、陽の気が休み、次の日の活動のためにしっかりと陽の気を養います。睡眠が不足していると、その陽の気を十分に養うことができないので、昼間の活動に支障がでてしまうだけでなく、高温期に陽の気がしっかり働いてくれないので、着床にも影響が出てしまいます。

まずは、しっかりと睡眠をとり、気をしっかりと養って、陰の気と陽の気のバランスをとってくださいね。そうすると、次第に体温のメリハリも出てくるでしょう。



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