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取り入れ方や成分についてもっと知りたい!サプリメント徹底研究

コラム 不妊治療

取り入れ方や成分についてもっと知りたい!サプリメント徹底研究

数多くのサプリメントが販売されていますが、妊活中にはどんな栄養素が入ったものを選べばいいのでしょうか。
神岡産婦人科医院の小原先生に取り入れ方についてお聞きします。 また注目の成分についても詳しくお伝えします。

2019.3.6

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※2019年2月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.41 2019 Spring」の記事です。


まとめ
ビタミンは卵子や精子の状態や、体を整える大切な栄養素です

お話を伺った先生のご紹介

小原満雄 先生(神岡産婦人科医院)


群馬大学医学部大学院終了。群馬大学医学部付属病院産婦人科、小海赤十字病院、県立がんセンター、横田産婦人科医院勤務。1998年7月より現職。

≫ 神岡産婦人科医院

サプリメントをどのようにおすすめしていますか?


すべての患者さんにではありませんが、卵子や精子の状態が少しでもよくなればと考えている方に選択肢として提案しています。体の状態を整えることによる卵の質の向上を期待しておすすめしているのは、ビタミン、ミネラルが豊富に入っているもの。採卵して卵子の分割がきれいにできていない方など、卵子のクオリティーが少しでも改善できることを期待する場合は女性専用のサプリメントを提案しています。男性で精子の数が少ない、動きが悪いといった方には亜鉛のほか、牡蠣エキス、コエンザイムQ10など、精子によいといわれる成分が含まれているものを飲んでいただいています。
サプリメントには普段の食生活ではなかなかとれない栄養素やミネラルが含まれているので、妊娠するための体づくりという点ではどなたにもおすすめできると思います。


ほかにもおすすめしている栄養素などはありますか?


男性には抗酸化作用のあるビタミンCやEなどのサプリメントのほか、牡蠣の成分が入った漢方薬を患者さんのご主人の体力や体型に合わせて処方しています。
 また患者さんのビタミンDを計測すると、ほとんどの方が基準値以下になります。ビタミンDは着床に関係している栄養素なので、妊娠には非常に重要です。そのためビタミンDを処方するほか、魚介類やキノコ類を摂取する、なるべく日光浴をするなど簡単なアドバイスはしています。
近年は一般の若い人もビタミンDが不足しているというデータがありますが、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける効果があります。これから妊娠する女性もお腹の赤ちゃんに栄養、特に骨の形成に大切なカルシウムを供給するためにもビタミンDの存在は欠かせません。


日常生活についてはアドバイスされていますか?


女性に関しては運動というよりもBMIを注視しています。BMIが高いと卵子の質が悪くなり、体外受精でも如実に妊娠率が下がります。当院では最初に身長、体重などを計測しますので、そこでBMIの数値が30以上あった場合はまず5%を減らすように指導します。太っていると排卵障害が起きるだけでなく、そのまま妊娠してもハイリスクを伴いますので注意が必要です。
男性は睾丸を温めない、きつい下着は着けないなどのアドバイスをするほか、「精子力を上げるために」という書面を作成して、患者さんのご主人に読んでいただいています。


出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.41 2019 Spring
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