年齢に問題がないのになぜ妊娠できないの?
コラム 不妊治療
卵巣囊腫を抱えながら不妊治療を始めたNさん。
知識もないまま始めた治療にだんだん疑問をもち始め、
改めて不妊治療を勉強。ようやく納得のいくクリニックに出合い、
すぐに妊娠することができました。
※2020年8月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.47 2020 Autumn」の記事です。
やみくもに体外受精を繰り返していた治療初期
Nさんが結婚したのは、友達のなかでもかなり早い25歳の時。結婚したら子どもは3人欲しい…そんなイメージを抱いていたそうです。
結婚後間もなくご主人の仕事の都合で台湾へ転居。2年間の台湾生活の間にタイミングをとってみたり、漢方薬を飲んでみたり、できることはやっていたものの、なかなか妊娠には至りませんでした。
帰国後すぐに訪れたのは、ネットで評判がよかったクリニック。20歳のころから卵巣囊腫を患っていたNさん。手術をすすめられたものの、傷跡が残りやすい体質のため、どうしても手術をしたくないことを伝え、半年間生理を止めて卵巣機能を落ち着かせてから採卵することにしました。
採卵では約20個の卵子が採れ、受精卵のグレードも決して悪い数値ではなかったそう。期待して臨んだはじめての移植の結果は陰性。「先生からは『妊娠していませんね』の一言だけ。次は薬を替えてみましょう、とかそんな提案もなくて…。卵巣囊腫があるから体外受精しているはずなのになぜ妊娠できないの?」と、疑問がふつふつと湧いてきたと言います。その後も3回移植を繰り返すもののすべて陰性。
「体外受精なのだから、すぐに妊娠できるだろうと思っていたんです。あまり気乗りしていなかった主人を説得してここまできて、まだ30歳で年齢的にも問題ないはず。これで妊娠できないなんて…暗く長いトンネルに入ってしまった気持ちでした」
妊娠しにくいと相談しあっていた友達の妊娠も聞くだけでつらく、デパートでベビー服を見るだけでも妊娠のことを考えてしまう…Nさんの気持ちは沈むばかり。人間関係をほぼシャットアウトして、一人で過ごす時間が増えていきました。
原因が特定できないなら…思い切ってステップダウン
先生のブログを読んですぐに転院を決意
出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.47 2020 Autumn
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