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【Q&A】二人目不妊-浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】二人目不妊-浅田先生

5回連続着床せず、凍結卵も使い切ってしまった。浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2020.12.4

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相談者:いちごさん(33歳)



二人目不妊
5回連続着床しませんでした。凍結胚盤胞移植をずっとしてますが、毎回着床に至らず困ってます。
5回目の前に不育症の血液検査をし、血栓が出来やすいと分かったため、バイアスピリンを体外受精後に服用しました。
また5回目の時はルテウム膣座薬が一日中溶け出し、病院に連絡しましたが奥に入れてと言われただけで、術後4日間出つづけました。(これまでの手術ではこんなに出なかった気がします)
術後一週間でそれもなくなり、おりものの量も減り、また陰性となりました。2回目の採卵は空砲が多く、2個しか正常に育たなく、その2個も使いきってしまいました。
私には一人子供がいますが、その子も体外受精で出来た子です。その時は体外受精2回目、ギリギリ20代でした。
コロナを機にこれで最後と臨んだ手術でしたが、落胆が強く諦めきれません。しかし、二人目の治療は3年やっての結果です。
最初の凍結卵がなくなった時にすごくショックで、治療を少し休んでしまったのをすぐやればまた変わったかなと思っていたり、ストレスないのに何でだろうと思ったり後悔ばかりです。主人は特に考えていないので、私だけ一喜一憂です。
病院のカウンセラーは、35歳まではなんとか出来そうと言われましたが、ここまでしてもダメなら諦めるべきでしょうか。
卵管も片方つまっていると検査で言われたので、体外受精しか道はない気がします。



浅田先生からの回答




妊娠は、すぐに妊娠する人もいれば、なかなか妊娠できない人もいます。
“着床しませんでした”という表現は間違いで、胚盤胞移植で言えば移植をした翌日が着床になりますので、実際に着床しているかは分かりませんが、多くの受精卵は着床をしていると私は考えています。着床はしたものの、妊娠判定までに発育が止まってしまい“妊娠していない”という結果になったのだと思います。

不育症の血液検査については、ほとんど意味がないと言われていますのでバイアスピリンを服用しても効果がないと思います。
33歳であれば平均12~3個の卵子でひとりの赤ちゃんが生まれると言われています。ただ、これはあくまでも平均なので、平均より少ない卵子で妊娠する人もいれば、平均より多い卵子が必要な人もいます。5回連続で妊娠しなかったということですが、そんなに不思議なことではありません。

5回目の移植時にはルテウムの膣座薬が一日中溶け出したとのことですが、私は膣座薬をあまり信用していないため、当院では2007年からは膣座薬を使用しておらず、飲み薬で対応しています。飲み薬の方が膣座薬に比べ血中濃度が安定していますし、その後の妊娠維持に不安が少なく、何より膣座薬より安価です。
また、当院では採卵の時に卵子が採れないことを“空胞”という表現はしていません。なぜなら、本当に卵子が無い卵胞は育たないと思っているからです。卵子が採れないということは何らかの原因があり“採れない”のであって、もともと空の卵胞が育つとは思えません。
33歳ですので、一般的に卵子が採れていれば、妊娠できずに終わることは無いと思います。ただ、AMH値が不明ですので、卵巣予備能が悪い場合は、のんびりと治療をしていると卵子が無くなってしまうかもしれません。2回目の採卵時には2個の卵子しか正常に育たなかったとありますので、早めにAMH値を測定した方がよいと思います。

長い期間治療をされていますが、クリニックにより考え方、治療方法等はすべて違いますので、結果がでなければご自身に合ったクリニックを探して、転院されるのも良いと思います。治療のステップアップだけではなく、クリニックのステップアップも重要な選択だと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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