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【Q&A】採卵後の排卵日について-浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】採卵後の排卵日について-浅田先生

採卵周期にブセレリン点鼻薬を使用した場合、排卵日が遅れる分、生理も遅れる?浅田レディースクリニックの浅田先生にお答えいただきました。

2021.1.12

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相談者:Pinoさん(34歳)



採卵後の排卵日について
採卵周期にブセレリン点鼻薬を使用した場合、採卵後2回目の生理は1-2週間遅れて来ると言われたのですが、排卵日も遅れるものなのでしょうか?
11月10日に採卵をし、21日に1回目の生理が来ました。通常であれば、12月9日頃が排卵日なのですが、排卵検査薬に反応が出ません。
排卵日が遅れた分だけ、生理も遅れて来る流れなのでしょうか。もし排卵していない場合、次周期(移植周期)に影響ありますか?



浅田先生からの回答




“採卵周期にブセレリンの点鼻薬を使用した場合”ということは、GnRHアゴニストを長期で使用し、脳下垂体ホルモンをダウンレギュレーションしたアゴニスト法で採卵するという意味だと思われます。

“採卵後2回目の生理は1~2週間遅れてくるといわれたが、排卵日も遅れるのか”とのご質問ですが、基本的に生理は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの影響を受けます。そのため、採卵後に卵胞ホルモン、黄体ホルモンを使用した場合、飲み終わってから通常3~4日で生理がきます。医師の方針は様々で、採卵後にホルモンを使用するのか否かが大きく影響しているのかもしれません。

当院では、採卵後にホルモンを使用し、一定の時期に生理が来るようにしています。排卵に影響があるかどうかという点について、当院では採卵後にそのまま排卵させて治療をする、ということはまずありません。採卵した次の周期は凍結融解胚移植の融解胚移植の周期となるからです。ですから、ブセレリンの長期使用が次の排卵に与える影響について、実をいうとほとんど観察したことがありません。ブセレリンも、アンタゴニスト法で採卵直前にのみ少量使用するという使用法もありますが、それが次周期に影響することはほとんど無いと思われます。

排卵していない場合は、もちろんその後の生理周期に影響があるかもしれません。上述のとおり、当院ではほとんどGnRHアゴニストの卵巣刺激はしておらず、このような心配をしたことが無いというのが正直なところです。アンタゴニスト法で、hCGあるいはブセレリンのようなGnRHアゴニストをトリガーに採卵することは普通に行っています。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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