妊娠しやすいのは○○の2日前!妊娠しやすいセックス法はある?
コラム 妊娠・出産
近年、不妊に悩むカップルは非常に増えてきています。不妊の原因は単にどちらか一方にあるということは少なく、妊娠をすることおいては、セックスをするタイミングも重要なポイントのひとつとなってきます。
今回はそんな妊娠しやすいタイミングについて、医師に詳しく解説していただきました。
妊娠したければ、まずはタイミング法を!
受精するためにタイミングが大切なのは、自然妊娠に限らないことで、病院やクリニックで行われている不妊治療でも同じことです。不妊治療のために受診すると、まず行われる治療法としてはタイミング法と呼ばれる、セックスを行うタイミングの指導からスタートするのが一般的です。
つまり、妊娠にとっていつセックスをするのかが大切であり、その理由としては精子と卵子が出会って受精卵へと受精することの可能な期間は限られているからです。
禁欲してからセックスしたほうが妊娠しやすい!?
男性から膣へと射精された後の精子は、膣奥の子宮頸管から子宮へと入り子宮粘膜内でしばらく待機しながら、数千万個の射精された精子が、そこから少しずつ左右の卵管へと泳いで行き、さらに最終目的地である卵管膨大部といわれる部屋へと向かいます。
この最終地点まで来ることができる精子は数万分の1程度しか到達できないといわれています。そして精子はこの場所で5日間ほど卵子が来るのを待つことになるのです。
ここで、精子の寿命は2日程といわれていて、古くなるほど精子の運動力が下がるといわれるため、卵子に出会うための卵管膨大部へ到達しやすくするには、射精から3日程禁欲して比較的新しい精子を膣内で射精することが出会う確率を上げてくれます。
最も妊娠しやすいのは排卵ではなく排卵の2日前!
次に、女性の卵巣で作られた卵子は、排卵されると卵管采という部位から卵管へと取り込まれ、卵管膨大部までやってくるのです。この場所で精子と出会うことができれば受精することになりますが、卵子がここで生きていられるのは24時間程度とされていて、この間に受精しなければ妊娠までたどり着けないのです。
世間一般では排卵日が最も妊娠しやすいように思われていますが、実は排卵日よりも少し前にセックスした方が、妊娠しやすいことが分かってきており、最も妊娠する可能性が高いのは「排卵の2日前」、続いて「排卵の前日」なのです。このことを念頭に置いてタイミングを合わせていきましょう。
何回するか、体位、感度などは医学的にはあまり言及でき得るところまで来ていないようです。
医師からのアドバイス
このように男性・女性それぞれのタイミングを合わせて、妊娠の可能性を少しでも上げられればと思います。また、タイミング法を行う場合はきちんと排卵していることが前提となるため、婦人科を受診する前にまずは基礎体温をチェックしてみましょう。
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