妊娠中のパソコンやスマホの使用、電磁波による胎児への影響は?
コラム 妊娠・出産
パソコンをはじめ、私達の生活を取り巻く環境には、電磁波を出す電化製品がたくさんあります。お腹の赤ちゃんに電磁波の影響はないかと心配するママに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。
妊婦さんからの相談:「パソコンの電磁波は赤ちゃんに影響ありますか?」
妊娠中です。仕事でパソコンを使用する機会が多いのですが、友人から、妊娠中はあまりパソコンの近くにいない方が良いといわれました。パソコンから出る電磁波がお腹の赤ちゃんに影響を与えるからとのことで、友人は妊娠中、電磁波を通さないエプロンをして仕事をしていました。やはりパソコンの前や近くで仕事をすることはお腹の中の赤ちゃんに何かしらの影響を与えるのでしょうか。(30代・女性)
電磁波が胎児や人体に与える影響はわかっていません
電磁波の身体への影響はいろいろといわれていますが、医学的根拠がなく、良くわかっていない現状です。
胎児に対する電磁波の影響は、何か影響が出るということも100%大丈夫ということもできません。電磁波には発癌作用があるともいわれていますが、実際に電磁波によって発癌するかどうかは、とても不確かなものです。(産科看護師)
インターネット上では電磁波が健康に悪影響を与えると書いてあるウェブサイトもありますが、実際には身体に与える影響についてまだはっきりとわかっておらず、医学的に証明されている事実ではありません。(内科看護師)
電磁波が出ているのはパソコンだけではありません
電磁波はパソコンだけではなく家電製品からも出ていますので、完全に避けることは不可能ですが、気になるようなら電磁波を出すものから距離を置くなどしましょう。電磁波を通さないエプロンはあまり意味がないといわれています。
パソコンに限らず、家庭電化製品には電磁波を出すものがたくさんあります。テレビや電気カーペット、電子レンジが代表的ですが、1m離れれば影響はかなり軽減されます。電磁波を遮断するエプロンについては、電磁波がいろいろな角度から入ってくることから、部分的に保護してもあまり意味はないといわれています。(産科看護師)
電磁波を恐れると家庭電化製品が使えなくなりますが、そのような生活は現実的には不可能でしょう。神経質になるとストレスになり妊娠によくない影響を与えかねませんので、気になるようでしたら、電磁波を出すものと距離を置いたり、使用時間を少なくするとよいでしょう。(内科看護師)
パソコンを使うときは目が疲れないように気をつけましょう
パソコンを長時間使用すると、目の疲れから電磁波症候群が起こることがあります。パソコンを使うときは目が疲れないように気をつけましょう。
電磁波の胎児への影響はわかっていませんが、パソコンや携帯電話を長時間使用することで眼精疲労が起こり、頭痛や吐き気などを起こす電磁波症候群が問題になっています。仕事でパソコンを使うことが多いと思いますが、ときどき目の周りをマッサージしたり、遠くを見つめるなどして、目の疲労を予防しましょう。(産科看護師)
パソコンや家電製品から出る電磁波の影響はよくわかっていませんが、気になるようなら距離を置くとよいでしょう。またパソコンの長時間使用による眼精疲労が電磁波症候群を起こすので、目が疲れないように気をつけましょう。
オススメ記事
≪アレルギー性結膜炎の目薬、妊婦が使用してもOK?≫
≪妊娠中の電車通勤…赤ちゃんに影響が出ない乗り方は?≫
≪出産リスクも高い「巨大児」、妊娠時に気をつけるべき4つのポイント≫
≪妊娠に気づかず薬を内服!お腹の赤ちゃんに影響はないの?≫
≪妊娠中のパソコン操作。気分が悪くなってしまいます≫
■ あわせて読みたい ■