外側へ向かって生えるべきまつげが、内側へ生えてしまった状態をさかさまつげと呼びます。子どものさかさまつげが痛くないのか、また自然と治るものなのか悩むママからの相談に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。
ママからの相談:「さかさまつげは痛くないのでしょうか、また自然に治るものでしょうか?」
6カ月の子どもは生まれたときからさかさまつげで、いつも黒目の中に上まつ毛が張り付いています。上まぶたを引き上げると、黒目に張り付いていたまつ毛がはがれますが、またしばらくするとまつ毛が目の中に張り付いています。本人は痛くないようで機嫌よく笑っているのですが、見た目が痛そうなので親のほうが気になっています。さかさまつげは痛くないのでしょうか。また、放っておいても自然と治るものなのでしょうか。(30代、女性)
さかさまつ毛が、眼病の原因になることも。
赤ちゃんのまつ毛は柔らかく、一般的には角膜を傷つけることはないようです。
逆さまつ毛は、まつ毛が内側に向かって生える状態のことで、まつ毛が眼球や角膜を傷つけ、眼病を起こすこともあります。まぶたが内側にまくれ込んでいるものと、毛根からのまつ毛の生え方が内側に向いているものがあります。(看護師)
赤ちゃんのまつげは柔らかく、一般的には角膜を傷つけることはありません。目やにが出たり充血したりすることはありますが、抗生物質の目薬をさせば数日で良くなります。(眼科看護師)
成長と共に改善されますが、症状がひどい場合は手術の検討を。
赤ちゃんのさかさまつ毛は成長と共に改善されるため2歳ころまで様子を見るのが一般的です。しかし、成長しても改善しない場合や、角膜炎など深刻なトラブルを起こす場合は手術での根本的な治療が必要だとアドバイスがありました。
さかさまつ毛は、眼科で抜く、ビューラーを使う、まつ毛パーマをかけるという方法もありますが、いずれも一時的な解決法となります。症状がひどかったり、根本的な治療を希望されるのでしたら、手術での治療になります。(看護師)
まぶたが内側にまくれ込んでいる場合は、形成外科などでしっかりした二重にする処置がとられます。まつ毛の生え方によるものでしたら、毛根をレーザーで焼いて、さかさまつ毛が生えないようにします。逆さまつ毛の治療には保険が適応されます。そのままにしておくと、痛みが出たり、目に障害が起こることもありますから、成長とともに改善されない場合は、根本的に治療したほうがよいでしょう。(看護師)
赤ちゃんの逆さまつげは成長とともに改善されるので、2、3歳くらいまで様子を見るのが一般的です。角膜炎などの深刻なトラブルを繰り返すようならなら、幼くても全身麻酔で手術をする必要があります。しかし深刻な状態ではなくても角膜炎などの問題が起こる場合は、局所麻酔が可能な年齢(10歳程度)まで待って手術することをおすすめします。(眼科看護師)
さかさまつ毛は成長と共に改善されます。また、赤ちゃんのまつ毛は柔らかいので、一般的に角膜を傷つけることはないそうです。しかし、重篤なトラブルか起こる場合や成長しても改善しない場合などは、手術が必要なケースもあるようです。
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