「お腹の赤ちゃんに音楽を聞かせる」…胎教って本当に有効なの?
コラム 妊娠・出産
「お腹の赤ちゃんに音楽を聞かせる」...胎教って本当に有効なの?
おなかの中の赤ちゃんにお話を読んだり、音楽を聴かせてあげたり…。おなかの中の赤ちゃんに対して教育をする胎教。色々な胎教がありますが、どのような胎教が赤ちゃんのためになるのでしょうか?
今回は気になる胎教について医師に解説していただきました。
赤ちゃんの五感はいつ頃から発達していく?
おなかの中の赤ちゃんは、徐々に成長していき、その過程で見る、聞くなどの五感をつかさどる器官も成長していきます。
例えば、妊娠4、5週頃から目の形ができはじめ、18週頃には目への神経がつながります。20週を超えてくると光の明るさを感じることもできるようになります。
この頃は聴覚も発達しており、音を聞き分けることができるといわれています。その他に、羊水に糖分が増えると、赤ちゃんが飲む羊水の量が増えるという実験結果から、味覚も発達しているといわれています。
においを感じる感覚や触覚も、おなかの中でこれらの感覚にうったえる胎教は有効であるともいえます。
大切なのはママの精神状態?
赤ちゃんはお母さんの鼓動や血液の流れなどを間近に耳にしているので、外から音楽をかけてもなかなか聞こえない、という説もありますが、赤ちゃんを思いやることは愛着の形成にも関わり、これがしっかりできている親子では、生後の赤ちゃんの成長がよりしっかりするといわれています。
また、重要なのはおなかの中の赤ちゃんはお母さんの感情に反応するということです。お母さんが怒ったり悲しい、などストレスを感じると、ストレスに反応するホルモンが分泌されます。おなかの中の赤ちゃんもそのホルモンを感じるため、お母さんのストレスを感じることができるといえます。そのため、お母さんがゆったりとリラックスすることが大切になります。
【医師からのアドバイス】
音楽を聴いてリラックスしたり、やさしくおなかにむかって話しかけてあげたりするのは、お母さんと赤ちゃんの関係をより強くし、ママの気持ちを安定させるためにも大切といえます。
赤ちゃんと一緒にゆったりとした気持ちで色々なことを楽しむことが、赤ちゃんの脳や体をしっかり育てる胎教になるのですね。
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