妊婦さんを悩ませるつわりですが、症状がひどいと栄養不足になりかねません。妊娠3カ月の相談者の方は、食べたものをほとんど吐いてしまうためお腹の赤ちゃんへの栄養を心配していますが、看護師さんたちは何と言っているのでしょうか。
つわりについての相談:「つわりが酷く栄養不足が心配。お腹の赤ちゃんへの影響は?」
現在妊娠3カ月です。仕事もしているのに食べつわりと吐きつわりの両方の症状があり、毎日を乗り切るのがやっとです。常に口の中に何か入れていないと気持ちが悪くなるので、会議中でもアメやガムが必須です。ご飯を食べてもほぼ吐いてしまうので、栄養不足で赤ちゃんに悪い影響を与えたりしないか心配ですが、このつわりはいつまで続くのでしょうか。今の生活が辛くて、心が折れそうです。(30代・女性)
妊娠初期は胎児への栄養は心配ない
妊娠初期の頃の胎児は、母体に蓄えられた栄養でも育つためそれ程心配しなくてもよいようです。しかしママの身体が心配なので、食べられる時に食べられるものを摂り、水分不足にならないように注意してください。
妊娠初期は、母体に蓄えられた栄養でも赤ちゃんは育ちますし、安定期に入りつわりが治まれば自然に食べられるようになるので、今は無理して食べる必要はありません。ただ栄養は不足しがちになるので、食べられるものは少しずつでも召し上がるようにしてください。(産科看護師)
今は胎児への栄養もそれほど必要ではない時期なので、無理に食べなくても大丈夫です。安定期に入るとつわりも落ち着き食欲が増してくるので、それからは栄養のバランスが取れた食事が大切になります。それまでは、脱水にならない程度に水分が摂れていれば大丈夫です。(内科看護師)
糖分の摂り過ぎやストレスにも注意!
つわりの時期は食べられるものを食べればよいですが、糖分の摂り過ぎには気をつけましょう。ストレスもつわりを強くするのであまり神経質にならず、食事は一度に食べるのが無理なら少量ずつ数回に分けて食べるとよいでしょう。
空腹はつわりの症状を強くするので、アメやガムで空腹をまぎらわすのはよいことですが、糖分の摂りすぎを防ぐためノンカロリー・糖分ゼロのものにしてください。果物や野菜ジュースも市販品は保存料や甘味料が入っているので、できれば自家製の野菜スムージーなどにすれば少量でも一度にたくさんの栄養がとれます。(産科看護師)
レモン水を凍らせて、吐き気がする時に口に含むとさっぱりしますし、食事にもレモンや生姜を使うと食べやすいかと思います。炊き立てのご飯の臭いで吐き気が増強する妊婦さんが多いので、食事は冷ましてから食べるようにし、食事量が少なければ数回に分けて食べられるように小さいおにぎりやサンドイッチなどを常備しておくとよいでしょう。(産科看護師)
ストレスもつわりを強くするので食べなければと神経質にならず、散歩や好きな音楽を聴いたりテレビを観たりして、気分転換してください。つわりのために体重減少があれば、病院で点滴を勧められると思います。辛い時は無理せず、昼間でも横になって休むようにしましょう。(産科看護師)
今の時期は、お腹の赤ちゃんへの栄養は心配しなくても大丈夫です。脱水にならないように水分をしっかり摂り、糖分の過剰摂取に注意しながら食べられるものを少しずつでもよいので口にするようにしましょう。
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