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妊娠中の寝苦しさ…どのような体勢で寝るのがベスト?

コラム 妊娠・出産

妊娠中の寝苦しさ…どのような体勢で寝るのがベスト?

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2016.4.28

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妊婦さんは大きなお腹が邪魔をして、なかなかぐっすりと眠れないことが多いようです。仰向けや横向きなど色々な体勢がありますが、どのような体勢が妊婦さんにおすすめなのか、看護師さんたちからのアドバイスです。



 


プレママからの相談:「どんな体勢でもつらい…妊娠中、快適に眠るためには?」



妊娠27週の妊婦です。それほど、お腹は大きくないのに、寝るときに横になると、とても寝苦しいです。抱き枕を使ったり、寝る場所を布団にしたりベッドにしたりと工夫してみても、寝苦しさは変わりません。寝具以外にも、日中無理のない程度にウォーキングをして身体を動かし、眠りに入りやすいようにしても効果がないです。これからどんどんお腹が大きくなっていくので、どうにか楽に眠れるよい方法はないでしょうか。(20代・女性)



血管が圧迫されて息苦しさを感じる


妊娠中は、お腹が静脈や動脈を圧迫して血流が悪くなり、心臓へ負担がかかってしまうため息苦しさを感じることがあるようです。寝るときは仰向けではなく横向きになり、クッションなどを上手に活用してみてください。



妊婦さんが仰向けで寝ると、大きくなった子宮で大動脈が圧迫されて心臓に負担がかかり、血流が悪くなります。またお腹が大きくなってくると、仰向けで寝ること自体が困難になります。横向きも苦しいのでしたら、背中にクッションをはさんで身体を固定してみてください。(産科看護師)




息苦しく感じるのは、大きなお腹が横隔膜を圧迫して呼吸がしにくくなっているからだと考えられます。また仰向けで寝ている場合は、静脈が圧迫されて身体に負担がかかることで息苦しさを感じる場合もあります。(健康管理科看護師)



妊婦さんにおすすめの寝方とは?


お腹が大きくなるにつれて寝苦しさは増してきますが、妊婦さんにおすすめの体勢について、看護師さんたちから次のようにアドバイスをいただきました。



妊婦さんが楽に横になれる体位は「シムス位」といって、右でも左でも楽な方向で横になり、上になった方の足を軽く曲げ、このときに曲げた膝の下にクッションを挟むとよいでしょう。枕はあまり高くないもの、マットレスは身体が沈まない硬さがよいでしょう。(産科看護師)




寝る前にホットミルクや、はちみつ生姜湯など、身体を温める飲み物を飲むとよいです。寝よう寝ようとするほど、逆に脳が興奮して眠れなくなるため、リラックスして横になってください。これからの季節は、寝具を温めておくとリラックス効果があります。どうしても眠れない場合は、昼寝で補ったり、主治医に相談して軽い安定剤を処方してもらうのもよいでしょう。(産科看護師)




抱き枕なども活用されたようですが、横向きで寝ても息苦しく感じるときは、上半身を少し起こした状態で寝ると改善することがあります。その場合は背中や腰の下に枕を入れて、なるべくお腹が横隔膜を圧迫しないように、かつ眠れる程度の高さであることが大切です。枕の厚みや大きさや高さなどを調節して、眠りやすい体勢を見つけてください。(消化器科看護師)



ただでさえ体調不良になりやすい妊娠期間中は、眠れないとつらいものです。アドバイスいただいたシムス位や、少し上体を起こして横になるなど、ご自身が一番楽な方法を試してみてください。




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