妊娠しやすい体を作るための生活習慣とは?
少しでも早く妊娠を叶えるためには治療以外の部分も大切。食生活の注意点やサプリメント、漢方薬の活用について、俵IVFクリニックの中山毅先生にお話を伺いました。
俵IVFクリニック 漢方外来・腫瘍外来担当 中山 毅 先生
京都府立医科大学卒業。静岡厚生病院産婦人科、静岡県立大学客員教授。日本産科婦人科学会指導医、日本東洋医学会指導医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本抗加齢医学会専門医などの資格を保有。俵IVFクリニックでは毎週火曜日、漢方外来、腫瘍外来を担当。
漢方薬もサプリも「夫婦同服」が理想です
当院では、漢方など東洋医学からのアプローチも不妊治療に取り入れています。西洋医学が担っているのは「成熟した質の良い卵をつくること」だと思います。一方、東洋医学は土台づくりを担っていると考えます。受精卵が着床するために、子宮内膜という畑を良いコンディションに整えるということです。
不妊漢方外来では、まず患者さんの「証」、いわゆる薬が効きやすい体格や体質といったものを診断し、気になる症状を治癒しながら、妊娠しやすい体質改善を目指す漢方薬をセレクトします。
不妊治療において漢方が効果を発揮するタイミングは2つあると考えます。1つは治療・検査を開始する「これから」という段階。もう1つは体外受精をしてもなかなか妊娠をしない段階。特に西洋医学の治療が奏効しない場合、漢方薬の使用がアクセントとなり、難治性の患者さまが妊娠する場合も経験されます。
生活習慣も不妊症の1つの要因となるため、食生活などに関してアドバイスすることがあります。「医食同源」という言葉がありますが、東洋医学からみても適切な栄養摂取を心がけることはとても大事なことです。妊娠成立のみならず、引き続き健やかな妊娠生活、出産を目指して、妊娠する前段階から食生活に目を向けることも大切と考えます。
バランス良く栄養を摂ること、そして体を冷やさない食材の選択、調理法が大事だと患者さんにお伝えしています。体が冷えると血流が滞りがちになります。特に子宮への血流が悪いと子宮内膜が薄く、着床しづらいことがわかってきました。さらに卵巣への血流が不十分であると「成熟卵ができづらい」ことにもつながってきます。身体を冷やさないように気をつけていただきたいです。
普段の食事ではしっかり摂れない栄養素もあると思います。そんな時はサプリメントも積極的に活用し、妊娠出産に備えてほしいと考えます。また抗酸化を有するサプリメントを早い段階で摂取すれば子宮内膜症などの不妊の要因となる疾患を予防できる可能性も示唆されてきています。女性ヘルスケアの観点が、将来の不妊症となることを未然に防ぐことにつながることもあり、早い段階からのサプリメント摂取をお勧めします。
私が理想にしているのは「夫婦同服」です。夫婦は生活をともにするため、徐々に顔や性格が似てくるのではないかとされます。一つ屋根の下に暮らす不妊症の夫婦は同じ食生活、環境下にいながら、ストレスを抱えています。そのため夫婦とも同じ心と身体の病態に陥りやすい。そこで夫婦とも漢方薬を同服することによって、同時に症状が改善され、妊娠成立に結びついた例も決して少なくありません。サプリメントもまさに同様です。夫婦ともに必要な栄養素を摂取し身体のメンテを図りながら、妊娠を目指し頑張ってまいりましょう!
<エンゼルショップ>
アルギニンと葉酸のチカラで、全身に血の巡りを。
妊活で疲れた身体に。未来のママとパパのために。
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