三焦調整法で卵子の質を守る-2
何度もお話ししていますが、卵子細胞の数は生まれたときに決まっています。だからこそ残っている卵子のダメージを抑えることが急がれるのです。血流が悪い部分は老化も早まりますから、卵巣の「虚血」状態は、できるだけ早く取り除き、安定した状態を保つようにして欲しいのです。
血流の偏りにはさまざまな原因があります。誠心堂の「三焦調整法」は、中医学の望診(舌の状態を診る)や切診(脈・腹の状態を診る)で、その人の体の状態を把握してから、症状に合わせた鍼灸をおこない血流の偏りをなくします。
例えば、片頭痛などの頭の血流が悪くなっている人には、頭の鍼灸でストレスを和らげます。生理不順、生理痛などには、下腹部の鍼灸で子宮や卵巣を温めます。
ピンポイントで治療できるのが鍼灸の大きなメリットですから、症状に合わせた施術によって、不安定で偏った血流を安定させ、コンスタントに卵巣や子宮に血液を巡らせることができるのです。
中医学の妊活では漢方の補腎薬を服用します。中医学では女性の卵巣機能は、生殖器やホルモンを司る、「腎」にコントロールされていると考えますから、その働きが悪いと不妊傾向になってしまうのです。ですから、一般の漢方薬だけでなく、動物性生薬の補腎薬で、卵巣機能の働きを高め、卵巣年齢を若く維持することで卵子の質を高めることは、妊活には有効です。
しかし、それも血流が偏ったままだと、薬が患部に充分届くことができず効果が発揮できません。ですから、三焦調整法で血流を安定させてから補腎薬を服用した場合、好結果につながるケースが多いのです。
妊活で婦人科に半年以上通ってもいい結果が得られない、おなかの冷えが温めても改善しないなどは、血流の偏りが原因かもしれません。一度「三焦調整法」を相談してみてください。もちろん、この方法を一度おこなったからといって、すぐに血流が安定はしません。長年偏っていたわけですから、改善には最低でも3〜4か月はかかります。
しかし、この調整法をするかしないかで、妊活は大きく変わるというデータがあるのも事実です。誠心堂オリジナルの三焦調整法をしてから、以前とりあげた、中医学の妊活で主流の「周期調節法」をおこなえば、妊娠する効率はさらによくなります。
中医学の素晴らしさ
皆さんは中医学をご存知ですか?
漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。
1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。
漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。
ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。
株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生
株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。
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