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これから妊活を始める方にーー女性編

コラム 不妊治療

これから妊活を始める方にーー女性編

2017Webコラム

2017.10.20

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これから妊活を始める方にーー女性編



婚約が整った、または、新婚の方がぼんやりと考えていることのひとつに

「赤ちゃん、どうしようかしら?」というのがあるのではないでしょうか。また、「そろそろ赤ちゃんが欲しいけど、その兆しがなさそう」と、ちょっと不安になっている方もいるでしょう。

そんな妊活を考え始めている方が、最初に行って欲しいことは、基礎体温をつけて自分のホルモンのバランスを知っていただくことです。
 基礎体温は2相性になっていますか? また、排卵日や排卵日までのおりものがわかるかなど、基本的なことを確認してみましょう。

女性には初経が始まって閉経するまで毎月繰り返される、月経周期のリズムがあります。月経周期によって女性ホルモンの分泌が異なり、体調も変化するのです。このリズムが整っていなければ、基礎体温サイクルも乱れてしまいます。

基礎体温のパターンは正常型以外にダラダラ型、凸状型、高温期低温型など、大きく9つのパターンがあるのです。妊活ではそれぞれの状況を考慮して、自分にあった適切な対応が必要になります。

妊活中は最低週1回の夫婦生活が望ましく、さらに排卵日5日前から2〜3回、つまり1日おきにタイミングをとってほしいのです。正確な排卵日が知りたいと、排卵チェッカーで確認するのは構いませんが、それに頼りすぎるのは考えものです。できるなら基礎体温とおりもので排卵をみてください。排卵したことを知ることと、妊娠しやすいタイミングをとることは異なります。

36度以下の低体温の女性は女性ホルモンの働きが活発ではないので冷え性対策が必要です。お腹、へそ下、仙骨、太もも辺りが冷たくなっているケースが多いので重点的にケアします。冷え性のケアというと、カイロ、厚着などを考えがちですが、このように外側から温めるのは逆効果ですのでご注意ください。体表を温めることは、結果として深部の血流の不足傾向を生みます。冷え性は体の中から温めることが必要です。漢方と鍼灸の組み合わせでケアすると、体の中から温まっていく感じが実感できるはずです。

「ひょっとして不妊症かな」と悩んだ時、高度医療の方が力強い、分かりやすいというイメージがあるようです。自分の不妊の原因がどこにあるのかを診るのには高度医療がとても役立つと思います。

しかし、そこにあまりにも大きな期待をかけすぎず、あわせて自分の体を大切にすることや、夫婦のタイミングの取り方、生活の仕方を振り返って見る必要があるのではないでしょうか。基本をないがしろにして高度医療を受けるのは本末転倒な気がします。


 




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漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。
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株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生

株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。

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