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【Q&A】ステップアップについて-北村先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】ステップアップについて-北村先生

クリニックでのタイミング法を始めて早半年。人工授精の提案を受けているがどうしたら? 明大前アートクリニックの北村誠司先生にお答えいただきました。

2020.11.19

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相談者:ピーチさん(28歳)



ステップアップについて
クリニックに通い始めて7ヶ月、検査等に2ヶ月要したあと、タイミング療法を始めました。
生理は今まで順調ですが、検査と内診の結果、多嚢胞で排卵がしずらい体質のようなのでセキソビットやクロミッドを使用したあとhcg注射をしています。注射をして2日後ぐらいには基礎体温も36.7度以上になっているので、高温期はしっかりあると思います。
クリニックでタイミング療法をして早半年になるのですが、もし今回ダメな場合は次回から人工授精を提案されております。
人工授精の妊娠率が10%ほどしかないという記事を拝見し、時間の無駄になってしまわないか心配です。
また、体外受精はクリニックに通ってどれぐらい妊娠しない場合にやるのが普通でしょうか?
今のクリニックを転院した方がいいのかも迷っております。ご回答よろしくお願い致します。



北村先生からの回答




一般不妊検査で異常が無い場合、タイミング治療を4-5周期やってから人工授精を4-5周期、
結果が出なければ、体外受精に進む、所謂ステップアップ治療を進める施設も多く存在します。

当院では、精液検査とフーナー検査に異常が無ければタイミング治療を4-5周期やって、結果が出なければ体外受精に進むようにしています。精液検査かフーナー検査に異常を認めた場合、人工授精を4-5周期行い、結果が出なければ体外受精に進むようにしています。

一般不妊検査で異常が無い場合、タイミング治療で妊娠しないケースで人工授精を行っても妊娠する可能性は、あまり上がらないと考えられます。
良い精子を濃縮して子宮腔に注入することで妊娠率を少し上げることは期待できるかもしれませんが、あまり有効ではないと考えています。
いきなり体外受精に進むのに抵抗がある患者さんには、前段階として人工授精を2-3回行うこともあります。


 


 



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お話を伺った先生のご紹介

北村 誠司先生


荻窪・虹クリニック院長を経て、2018年2月に「明大前アートクリニック」を開院。
1989年より、IVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消・改善を図ると同時に、妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れている。また、クリニックでは男性不妊も含めた高度生殖医療にも対応。新しいクリニックは白を基調としたスタイリッシュな雰囲気。最近、スポーツバイクを購入し、通勤されているという快活な先生です。


≫ 明大前アートクリニック

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