妊娠中は、さまざまな体調変化が起こります。プレママの中には、便秘や痔など排便についての悩みを抱える人も少なくありません。妊娠中の下痢や便秘対策に悩むプレママからの相談に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。
プレママからの相談:「お腹が弱く便秘と下痢を繰り返しています。妊娠中にできる対策を教えてください。」
現在、妊娠12週目です。元々お腹が弱く、妊娠前から月に2回は下痢と便秘を繰り返しています。緊張したり冷えたりして下痢をしたと思うと、今度は便秘でお腹にガスが溜まって苦しくなったりします。また、お腹が大きくなると更に便秘になりやすくなり、痔になる場合もあると聞いて不安です。どのようにしたら下痢や便秘にならずに過ごせますか。(20代、女性)
下痢対策には、身体を温めて。
下痢対策のためには、食事やカイロで身体をあたため、心穏やかに過ごしましょう。下痢をしているときに水分などを控えると脱水の原因になるので、水分補給を心がけるよう教えてくれました。
下痢対策として、下半身が冷えないようにし、身体を温める根菜を中心にバランスのとれた食事を心がけてください。下痢をしたからといって、水分や食事を控えるのは脱水になる場合がありますから、下痢をしている時は特に水分補給を心がけてください。(産科・婦人科、消化器科看護師)
冷えやストレス過敏が原因の下痢のようなので、安定期に入るまではなるべくストレスを感じないよう穏やかな生活を中心に心掛け、腹帯やカイロを使用して冷えないに気をつけましょう。(一般内科看護師)
便秘予防には、食事管理が効果的です。
便秘予防のためには、便のかさを増す食物繊維と腸内環境を整える乳製品などの両方を摂ることが大切です。便秘対策をすることで切れ痔を予防できることや、運動や入浴でも痔を改善できることも教えてくれました。
便秘の場合は、海藻類やキノコ類など繊維質を含む食事をし、お腹をマッサージしたり、軽い運動をして、腸の動きを良くしてください。便意があれば我慢しないこと。できれば毎日同じ時間にトイレに行くようにしましょう。脂っこいものや甘いお菓子などは、脂肪分が多く便秘になりやすいので控えるようにしてください。(産科・婦人科、消化器科看護師)
便秘を改善するためには、腸を整える乳酸菌やオリゴ糖などと、便のかさを増し便通を良くする食物繊維が必要です。効果的に便通をコントロールするには、満遍なく様々な食品を摂る事をおすすめします。栄養素が多く鉄分豊富なプルーンや寒天もおすすめですが、食べすぎると下痢を引き起こしますので、少量ずつお腹と相談しながら食べると良いでしょう。野菜は身体を温める根菜がおすすめです。(一般内科看護師)
妊娠後期にお腹の重みで痔になりやすければ、運動や入浴で改善できます。また、頑固な便秘などで硬いい便を排出することでできる切れ痔は、食品の選び方で改善できます。寒天は腸内で脂肪を吸収しつつかさを増し、お腹を痛めることなくスルッと便を排出する優れものです。(一般内科看護師)
下痢対策として、根菜やカイロで身体を温めましょう。便秘対策には、乳製品など腸内環境を整える食品と、便のかさを増す食物繊維を多く含む食品を摂るようにしましょう。
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