妊娠中の夫婦生活。なかなか人に聞けないことだけに悩んでいる人も少なくありません。どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。専門家のみなさんに聞いてみました。
プレママからの相談:「妊娠中の夫婦生活は赤ちゃんに影響ありますか?」
安定期に入り、心に余裕が出てきました。そろそろ夜の生活も再開したいのですが、お腹の赤ちゃんがびっくりしないか不安です。お腹を圧迫するような態勢で胎児は苦しくないでしょうか。膣が頭の位置にあるため脳を揺らすことになるのではないか、また膣内への射精はよいのか、妊娠後期になるまでの限定なのかなど誰にも相談できずに悩んでいます。(20 代・女性)
良好な夫婦関係は赤ちゃんにも好影響。お腹の張りや出血時は控えて。
夫婦仲がよいと赤ちゃんにも良い影響を与えるようです。お腹が張ったり出血がある時は控えるようにしましょう。
妊娠の経過が順調で、医師からの注意もなければ特に問題なく、赤ちゃんを傷つける心配もありません。(産科・婦人科看護師)
妊娠中の性生活には特に制限はなく、赤ちゃんに悪いこともありません。お腹に負担をかける姿勢でなければ問題はなく、むしろ夫婦仲が深まることでお母さんの気持ちが安らいで、赤ちゃんにもよい影響を与えます。(産科・婦人科看護師)
赤ちゃんは子宮と羊水に守られており、子宮口の粘液が膣との間を遮断しているため、赤ちゃんを傷つけることもありません。(一般内科看護師)
妊娠中のセックスに肯定的なカップルは、そうでないカップルより早産の確率が低いというデータもあります。(一般内科看護師)
セックスが制限されるのは、出血がある、流産や切迫流産の経験がある、切迫流産の兆候がある、早産や切迫早産の経験がある、切迫早産の兆候がある、羊膜が破れた、前置胎盤、過去に双子などの多胎出産をした場合です。(一般内科看護師)
お腹の張りや出血の症状がある時は性行為を控えるだけでなく、家事など身体を動かすことも控え、安静にしてください。症状がおさまらなければ早めに受診を。(産科・婦人科看護師)
セックス中にお腹が張ってきた場合は切迫早産になる可能性があるので中断しましょう。(一般内科看護師)
感染予防のため清潔を心がけて。コンドームも忘れずに。
感染を避けるため、清潔を心がけ、コンドームを忘れずつけましょう。また乳首への刺激でお腹が張る時もあるので注意が必要です。
妊娠経過が順調であればセックスに問題はありませんが、感染症のトラブルを避けるためにコンドームは必ずつけましょう。(一般内科看護師)
膣内に射精しても問題ありませんが感染予防のため、お互いの陰部は清潔にすることと、コンドームを使用するようにしましょう。(産科・婦人科看護師)
メカニズムは明らかではありませんが、オーガズムの際にオキシトシンというホルモンが分泌され、子宮が収縮して流産や早産のつながるといわれます。しかし、この子宮収縮が直接、陣痛につながるとは言えないようです。(産科・婦人科看護師)
オーガズムにより子宮収縮が起こりますが、正常な妊娠ではまったく問題ないとされています。(一般内科看護師)
乳首への刺激によって、お腹が張ることもあります。お腹が張った時に派乳首への刺激は避けるようにしましょう。(一般内科看護師)
夫婦円満はお腹の赤ちゃんにもよい影響を与えます。行為時はコンドームを使用し、お腹が張ったり出血がある時は夫婦生活は控えるようにしましょう。
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