妊娠中に便秘に悩む人は少なくありません。今回は妊娠前から便秘薬を使っていた妊婦さんからの質問です。妊娠してさらに便秘がひどくなったと悩む彼女。便秘薬は引き続き使っても問題ないのでしょうか。専門家に聞いてみました。
妊婦さんからの相談:「便秘薬は赤ちゃんに影響ありますか?」
もともと便秘がちでしたが、妊娠してさらにひどくなりました。妊娠する前に使っていた市販の下剤は胎児に影響ありますか。便秘に効く漢方もあると聞きますが、使用しても大丈夫でしょうか。便秘用のサプリメントなど手軽に摂れるものがあれば知りたいです。(20代・女性)
強すぎると流産につながることも。使用前に主治医に相談を
問題ない薬もあるものの、効果が強すぎると流産につながることもあるようです。使用する前に主治医に相談しましょう。
妊婦さんが使える市販の便秘薬もありますが、効果が強いと下痢気味になり、腸の振動が子宮を刺激して流産につながることもあります。(産科・婦人科看護師)
ほとんどの市販の薬が妊婦に影響ありませんが、念のため、主治医にお手持ちの便秘薬を見てもらって問題ないか聞いてみましょう。問題があれば、妊婦に影響のない下剤を処方してくれると思います。(一般内科看護師)
漢方は妊娠中も問題ないものがほとんどですが、主治医に聞いた方が安全です。お願いすれば食物繊維のサプリメントも出してくれると思います。(一般内科看護師)
薬に頼るよりも食生活で便秘解消を。身体を動かすのも効果あり。
薬やサプリメントに頼らず、毎日の食事や生活習慣を見直して便秘解消を目指すのが望ましいとの意見も寄せられました。
できれば薬やサプリでなく、日常生活で便秘を改善していきましょう。食事は繊維質を多く含む海藻類、キノコ類、イモ類や緑黄色野菜、果物などをバランスよく摂りましょう。(産科・婦人科看護師)
果物ではバナナやプルーンがオススメです。野菜や果物をジュースやスムージーにすると繊維質がたくさんとれます。青汁で便秘が解消した人もいます。(産科・婦人科看護師)
砂糖は白砂糖よりオリゴ糖が腸の動きをよくします。(産科・婦人科看護師)
妊娠中は羊水や赤ちゃんの血液を作るため、水分不足になりやすいです。一日2000mlを目安に、便秘に効果のあるタンポポ茶、ゴボウ茶、黒豆茶などを飲みましょう。(産科・婦人科看護師)
腸まで届く乳酸菌のはいったヤクルトやヨーグルトも腸内環境を整え、便秘に有効です。高脂肪のものは分解されにくく、便秘になりやすいため、肉など動物性脂肪のものは控えましょう。(産科・婦人科看護師)
便意を我慢せず、できれば毎日、同じ時間にトイレに行きましょう。 (産科・婦人科看護師)
身体を冷やさないようにして、30分ほどの散歩や体操など軽い運動を心がけ、腸の動きをよくしてください。(産科・婦人科看護師)
薬やサプリメントは使用する前に主治医に相談するのがよいようです。毎日の食生活や生活習慣を見直して便秘解消を心がけましょう。
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