排卵前後の超音波による内膜と卵胞について
2017/10/31 矢野 直美 先生(池下レディースクリニック吉祥寺)
アコさん(34歳)
排卵前後の超音波による内膜と卵胞について
タイミング指導で妊娠を目指しています。クロミッド®を3周期使い、どれも卵胞が育たなかったので4周期目はセキソビットに変えました。スピードは遅いですが、なんとか育ってd25で内膜7.5卵胞19.4になりました。二日後のd27の朝9時にhcgを打ちました。(内膜9.4卵胞23) タイミング指導では同日と翌日にと言われています。hcgを打つ前に超音波で視たのですが、内膜が白く写っていました。今まではどこに内膜が写っているのか分からないくらいだったのがちゃんとわかるくらいでした。
内膜が白いのは排卵後と聞いたことがあるのですが、もしかして排卵後だったのでしょうか?
卵胞も真ん丸ではなく少し上がへこんだ形でした。輪郭ははっきりで白いモヤとかもありませんでした。立て23mm横18mmです。hcgを打つ前日のd26に体温が36.05で最低体温になり、昼頃から子宮やその横が微妙に痛みがありました。伸びるおりものも出ました。
hcg当日も伸びるおりものは出ましたが前日より量が少なかった気がします。
とりあえず先生に言われたように当日夜にタイミングはとったのですが、ずっとモヤモヤしています。
矢野直美先生(池下レディースクリニック吉祥寺 院長)
典型的な場合、排卵して黄体ホルモンが作用すると子宮内膜は超音波で高輝度に(白く)描出されます。しかし、超音波像は、その方の子宮の位置や子宮筋層の厚さの影響で排卵前でも白く見える場合があります。やや変形していても卵胞が写っていたのであれば、排卵前か排卵直後ではないでしょうか。排卵後半日ぐらいでしたら、性交渉して妊娠する可能性があります。
排卵を逃していないか今後も心配になるようでしたら、早めの時期から市販の排卵検査薬を使用し、陽性にでたら予定を早めて受診されたらいかがでしょうか。