【妊娠初期】妊娠初期は体も心も不安定。みんなの悩みとは?
まとめ 妊娠・出産
【妊娠初期】妊娠初期は体も心も不安定。みんなの悩みとは?
妊娠初期は、初期症状やつわりなど急な身体の変化が起こり精神的にも不安定な時期です。妊娠初期を安心して過ごすために、妊婦さんが悩んでいること、気を付けるべきことをまとめました。
妊娠初期は、初期症状やつわりなど急な身体の変化が起こり精神的にも不安定な時期です。「安定期」に入るまでこの時期の乗り越え方が肝心です。妊娠初期を安心して過ごすために、気を付けるべきことをまとめました。
つわりは、ビタミンB6で改善できる!
70~85%の妊婦が経験する、つわりによる吐き気。つわりの辛い記憶は、時として次の妊娠を躊躇させてしまうほどの大きな影響を残すこともあります。
実は、つわりによる気持ち悪さや吐き気にはビタミンB6の摂取が有効だと結論付けた論文がありまして、それによると、300人規模での調査を行ったところ、つわりのある方にビタミンB6を投与すると、吐き気が有意に改善し、嘔吐の回数も減ったということです。
そうした結果を受け、アメリカでは早くからつわりによる嘔気嘔吐に対してビタミンB6の投与が推奨されています。また我が国でも、産科婦人科学会の最新の診療ガイドラインでは「悪心の緩和には、ビタミンB6を投与する」と記載されています。
さまざまな不調。どんな薬なら飲んでも大丈夫?
下痢や便秘は、妊娠によるホルモンの変化が消化管に影響するため、この時期に起こりがちです。しかし、赤ちゃんへの影響の心配なく処方できる下剤もありますので、かかりつけの産科医院に相談するといいでしょう。また、妊娠中の風邪薬の服用がよく取り上げられますが、妊娠初期は極力控えた方が無難です。14週までは脳やさまざまな臓器を作る、胎児にとって大切な器官形成期のため、風邪薬により奇形などを引き起こす恐れもゼロではないからです。
"心配性の妊婦さんの中には、頻繁にお腹が張ることを心配する人もいます。これは、1つは便秘などの腸の問題と、もう1つは子宮の成長による症状です。"
期待と不安がいっぱいの妊娠初期。注意すること、気にしなくてよいことは?
妊婦健診は必ず受けて
妊娠検査薬が普及して、ご自身で調べてから産婦人科を受診される方がほとんどになりました。検査薬が陽性になったら、早めの受診をおすすめしますが、早すぎる場合もあります。最近の妊娠検査薬は精度があがっており、陽性を示すのは妊娠4週直前からです。しかし、超音波検査で妊娠が確認できるのは、妊娠5週前後です。ここに約1週間のタイムラグがあります。 妊娠検査薬が陽性になってぴったり1週間が、私のすすめる受診のタイミングです。
"妊婦健診の費用は全額自己負担です。とはいえ、費用の大半は自治体が発行する補助券でまかなえますので、安心して健診を受けられます。これは政府の少子化対策による助成制度で、10年前に比べると妊婦さんを手厚くサポートする自治体が増えています。"
健診で会社を何回休むことになる?
高学歴の女性は男社会で生きているので、計画を立てて目標に向かうのは得意ですが、計画が立ちにくい状況は苦手のように感じます。先述した、妊娠に戸惑う女性への応援アドバイスにもなるのですが、仕事と出産、育児の両方を叶えるためには、計画が立ちにくい状況にも慣れる、つまり自然の流れに抗わず、目の前の事を恐れずに受け入れることも得意になって欲しいと思います。
"最近は、妊娠中や出産後の女性のメンタルをフォローする医療機関や公的施設も増えています。同じ悩みを経て仕事に復帰し、キャリアを積んでいる女性もたくさんいます。まずは、目の前のことを楽しむ気持ちで、出産、育児をスタートしてみませんか。"
健診で会社を何回休むことになる? 妊娠「超初期」に気をつけること
遠方への旅行やキャンプなど、妊娠したらどこまでok?
妊婦さんからの質問:「妊娠初期の過ごし方が原因で流産することはある?」
妊娠検査薬で陽性が出たので、病院に行ったところ妊娠5週でした。来週末に友人とキャンプに行く予定があるのですが、控えたほうがよいでしょうか。半年前から計画していたキャンプなので断りづらいです。また妊娠についてもごく初期のため、まだ友人達には伝えたくありません。体調も悪くないので行きたいのですが、万が一を考えると不安です。妊娠初期でも母体の過ごし方が影響して流産してしまうことはありますか。(30代、女性)
"妊娠初期には体調の変化や出血も起こりやすく、赤ちゃんのためにも気をつけて過ごさなければならない大切な時期です。流産の可能性も否定はできませんので、主治医と相談の上、慎重な判断が必要です。"