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【クリニックの取り組み】働く女性が不妊治療を受けやすい環境へ

コラム 不妊治療

【クリニックの取り組み】働く女性が不妊治療を受けやすい環境へ

女性が不妊治療を受けやすい環境へするためにクリニックが行っている取り組についてご紹介します。

2019.2.27

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※2019年2月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.41 2019 Spring」の記事です。


クリニックの取り組み
アプリで予約や説明動画の閲覧ができ、
待ち時間の有効活用が可能に

お話を伺った先生のご紹介

福永憲隆氏(医療法人浅田レディースクリニック 副所長 培養研究部 部長兼任) 


農学博士。胚培養士39名を率いる培養室のディレクター。日本で初めて培養室の見学を前提とした「見えるLab®」を導入。全症例完全個別スペース培養の取り組みなど、データや発表を全国のクリニックへ積極的に発信し、胚培養士育成サポートスクールを主催するなど業界のレベルアップに従事。

≫ 浅田レディースクリニック

診察までの時間を有効に使えるように


働きながら不妊治療する方にとって、病院での待ち時間ほどもったいなく無駄に感じるものはないでしょう。完全予約制をとっていても、どうしても待ち時間は生じてしまいます。当院ではこの待ち時間を有効に使っていただけないだろうかと考え、スマートフォンで使えるアプリの開発を進めてきました。そして2018年5月の品川クリニック開院に合わせて「浅田アプリ」をリリースし、現在多くの患者さんにご利用いただいています。
これまでも予約はインターネットから24時間受け付けていましたが、「浅田アプリ」をご利用いただくことで、診療の時間が近づくとポップアップでお呼び出しすることができます。これまでのように順番が来るまで待合室にいる必要はなく、近くのカフェでお茶を飲んでリフレッシュしたり、ショッピングの時間として有効にご利用いただくことができます。


治療説明や胚の動画など新しい情報発信の手段にも


「浅田アプリ」では予約と呼び出しだけでなく、これまでは来院してもらいスタッフが行っていた治療ごとのご説明を、お好きな時間にお好きな場所で、動画で見ていただくことができます。来院するのは奥様が一人で、ご主人には奥様から伝えるというケースが多かったのですが、アプリの動画であれば一緒に見て、同じ情報を共有していただくことができます。また、移植する受精卵の動画もスマートフォンがあればいつでも見ることができるので、ご夫婦で共有しやすくなり、胚への理解を深めることもできます。
今後は、忙しくても薬の飲み忘れがないように、ポップアップ通知でお知らせする機能も追加する予定です。また、凍結保存している胚や精子の保存期限の確認、更新できたかの確認もアプリでできるようになる予定なので、クリニックに問い合わせる手間がかからなくなります。そして、近い将来には、リアルタイムに近い形で受精卵が発育している様子をタイムラプス動画としてスマートフォンで見られるようなシステムを考えています。
働く女性がクリニックに足を運ばなくても情報を得やすく、安心して治療できるよう、今後も開発を進めていきます。


アプリを使ってできること






出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.41 2019 Spring
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