【Q&A】3人目のタイミング、卵管狭窄について－浅田先生
専門医Q&A 不妊治療
【Q&A】3人目のタイミング、卵管狭窄について－浅田先生
1人目2人目は自然妊娠で授かり、3人目を希望しています。造影検査で両側卵管狭窄と診断されました。このままタイミングで良いのでしょうか？浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。
相談者：れんこさん（39歳）
卵管狭窄について1人目も2人目も（1人目と2人目は前の主人の子で再婚して1年です）自然妊娠で3人目希望です。
なかなかできないので検査したところ、造影検査で両側卵管狭窄の診断でした。
2人目からかなり年数がたっているので出産後に狭窄したのであろう…とのことでした。
検査後数ヶ月は通水治療をしています。
最初は通りが悪かったのが、今は通ったり通りが悪かったりと体調によって変化がある状態です。
病院からはタイミング以外は勧められていません。
このままタイミングで自然妊娠できるのでしょうか？
浅田先生からの回答
第1子、2子は自然妊娠されましたが、再婚され、その間に長い年月が経っているようです。卵管造影で両側の卵管が狭窄と診断されたようですが、卵管が閉塞して詰まっていない限り、妊娠しにくくなるということは基本的にあまり考えられません。
というのは、精子は5ミクロンの管でも通り抜けることができるからです。受精卵は120ミクロン程度の大きさがあるため卵管が細いと子宮に戻る時に引っ掛かるかもしれませんが、120ミクロンといっても髪の毛1本くらいの太さですので、レントゲンで少し細く映っていても、実際には問題のない場合の方が多いと思います。
ですので、卵管狭窄が原因で自然妊娠しにくいというのは大きな誤解といえます。
れんこさんは39歳ということですが、35歳以降は妊娠率が年々低下していきます。卵子の老化は不妊の大きな要因です。数年間の時間が経っているとしたら、若い頃の二分の一あるいは三分の一くらいの妊孕性（妊娠する力）になっていても不思議はありません。自然妊娠の確率も、当然低下していきます。
そのため、過去に自然妊娠の経験があってもステップアップし、不妊治療を進まれることをおすすめします。
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