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【Q&A】体外受精をすすめられました!!-浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】体外受精をすすめられました!!-浅田先生

卵子が成長せず、注射で治療するも子宮が腫れてしまう。浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2020.3.15

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相談者:BENIBENIさん(32歳)



体外受精をすすめられました!!
2人目希望です。私の場合、卵子がなかなか成長せず、注射で治療をしたのですが、子宮が腫れてしまうので、体外受精をした方がいいと言われました。
1人子供がいるのですが、1人目も注射での治療によって授かることができました。そのときも子宮は腫れてお腹もパンパンでした。
やはり、子宮が腫れる場合体外受精がいいのでしょうか??薬で排卵を促すのは内膜が薄くなるからといわれました。薬が効いて卵子が成長してる月もあるのですが、妊娠には至りません。自然妊娠の可能性はないのでしょうか?



浅田先生からの回答




AMH(アンチミューラリアンホルモン)の値が不明ですが、卵胞がなかなか育たず、妊娠しにくいということなので多嚢胞性卵巣症候群ではないかと推察されます。
多嚢胞性卵巣症候群は、排卵しにくいため、注射を使用することがありますが、一度にたくさんの卵胞が育ち、多胎妊娠の可能性が高くなりますので、多胎妊娠にならない体外受精をすすめられたのだと思います。体外受精で卵巣刺激を行い、受精卵を作り、それを凍結して次の周期からは、凍結した受精卵を移植していくことが一番安全で妊娠の確率もよい方法です。

質問の中に“子宮が腫れて”とありましたが、子宮が腫れるのは妊娠の時だけなので“卵巣が腫れる”の間違いではないかと思います。
「薬で排卵を促すと内膜が薄くなると言われた」そうですが、一般的に使用されているクロミフェンという内服薬が、内膜を薄くする副作用もあるためそのように言われたのだと思います。しかし、重症の多嚢胞性卵巣症候群の方は飲み薬だけでは簡単に排卵しないと思います。
BENIBENIさんは月経周期が29日のため、そんなに重症な多嚢胞性卵巣症候群ではないかもしれませんので、飲み薬だけでも卵胞発育があるかもしれません。

多嚢胞性卵巣症候群の人は、なかなか排卵せず、排卵していなくても黄体ホルモンが出て、無排卵で月経周期が長くなるということが多く見られます。
自然妊娠の可能性は0ではないと思いますが、非常に低いと思います。
いずれにしても、AMH検査を行い、的確な判断で治療を進めて頂きたいと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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