【Q&A】トリオ検査について-浅田先生
専門医Q&A 不妊治療
相談者:PinoPinoさん(34歳)
先日、トリオ検査(ERA/EMMA/ALICE)を受けました。
ホルモン補充には、エストラーナテープ(1日2枚)と、ワンクリノン膣用ゲル(1日1本)を使用しました。
が、病院の処方ミス(漏れ)により、検査前日(夜)のワンクリノンを注入できませんでした。
医師は、前日分が注入できなくても検査には影響がない、と言いましたが本当に影響はないのでしょうか?
医師によると、「黄体ホルモンを最初に注入し始めるタイミング(検査5日前の22:00)が重要であって、その後も4日間きちんと注入していたので、たとえ最後の1日分が抜けても問題はない」とのことでした。
本来は、移植周期と全く同じ状態を作った上で、移植日にあたる日に内膜を採取するのが目的の検査だと理解していました。
前日の黄体ホルモンが不足しても、本当に着床ウィンドウや菌の検査結果に影響は出ないのでしょうか?教えて頂きたいです。
浅田先生からの回答
ERAの検査は、基本的には“黄体ホルモンがいつから作用したか”ということが、一番大きな問題になります。ですから、今回の件については検査上大きな問題にはならないと思われます。
ただし、ワンクリノンや膣剤は製剤がプロゲステロンなので、意外と半減期が短く、血中濃度は大きく変化しています。そのため、100パーセント影響がないとは言い切れません。
ERAについては、今までのエビデンスレベルは高くなく、“子宮内膜の反応が早いのか、遅いのかということを診る程度の検査”という評価です。あまり気にされなくてもよいかと思います。