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検査の結果は潜在性高プロラクチン。大麦のお茶や麦芽は効果があるの?

コラム 不妊治療

検査の結果は潜在性高プロラクチン。大麦のお茶や麦芽は効果があるの?

2014漢方

2015.1.28

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相談者
ハレノヒ さん(39歳)
【不妊の原因:男性不妊・高プロラクチン】
○なんだか疲れやすい
○カゼをひきやすい
○冷え性である
○月経前になると乳房や下腹部が張る
○ゲップやおならが出やすい
○イライラをため込みやすい
○血色が悪い
○抜け毛や白髪が多くなってきた
○めまいや立ちくらみがよくある
○顔にシミやクマが出やすい
○肩こりや頭痛が慢性的にある
○肌が乾燥しやすい
○のどが乾きやすい
○寒がりである
○手足がいつも冷たい
○とくにおなかや下半身が冷える
○むくみやすい
○痰が出やすい



早く改善することを望む場合は大麦のお茶よりも「麦芽」のほうが効果的


「麦芽」は「高プロラクチン血症」に大変おすすめです。実際に、イライラしやすい、月経前の胸の張りがあるといったハレノヒさんと同じ症状のある方に、「麦芽」を処方することがよくあります。「麦芽」の持つ胸の張りを抑えたりイライラを晴らす力により、精神的に落ち着きます。ただ、ある程度の量を飲む必要があります。軽度であれば「潜在性高プロラクチン」にも有効だと思います。


「腎」の「陰陽両虚」という温さと潤いが不足している状態


中医学で考えると、疲れやすい、抜け毛や白髪、めまい、立ちくらみ、肌の乾燥、血色が悪いなどの症状は、体を動かすエネルギーの元の「気」と体の栄養となる「血」の両方が不足している「気血両虚」の状態です。

また、イライラをためやすい、ゲップやおならが出やすい、月経前の乳房や下腹部が張る、シミやクマ、肩こり、頭痛という症状から、「気」のとどこおりと「血」のめぐりの悪い「気滞血瘀」を併せ持つ体質です。

冷え性、おなかや下半身が冷える、喉が乾きやすいという症状から妊娠力と関係の深い「腎の精」の不足、「腎」の「陰陽両虚」といって、温かさと潤いの両方が不足している状態です。


早く寝ることはとくに重要な生活養生のひとつ10時ごろには床に就き11時をすぎないように


なるべく早く改善することを望まれている場合は、大麦のお茶よりも麦芽のほうが改善する力が早くて強いと思います。麦芽を考慮に入れて子宝を専門にしている漢方薬局に、一度ご相談されることをおすすめします。

また、プロラクチンを指摘されている方には、日々の生活のなかで早く寝ることは、とくに重要な生活養生のひとつです。10時ごろには床に就き、遅くても11時をすぎないようにしましょう。

それ以外にも、イライラをため込まないように、好きな音楽や、好きなアロマを焚いたり、入浴後にストレッチをして「気」や「血」をめぐらせ、深く深呼吸をしたり、気分転換をすることを心がけてゆったりと毎日を過ごすこともおすすめです。

食事は、その時季のものを中心に、「気」「血」をめぐらせるセロリや三つ葉、体を温めて潤す根菜類と豆腐、ネギ、豚肉、トマトを入れたスープ、お茶ではジャスミンティーがおすすめです。これらの養生をすることで、体が少しずつ変わっていくことを実感されると思います。できそうなことから、毎日楽しく始めてみてください。



岡 理絵先生


薬剤師。認定不妊カウンセラー。板橋中央総合病院を経て、創業102年になる実家の大慶堂漢方薬局で「子宝相談」を専門に行っている。南京や湖南等の中国研修や日本不妊カウンセリング学会にて日々鍛練中。著書に『こころとからだを癒して頑張らない妊活のすすめ』(セルバ出版)がある。





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