5回の体外受精に失敗。体質改善で出産した経緯を語る/渡邊美砂子さん(36歳)
胃の調子を整え、半年間の周期療法で妊娠
美砂子さんは32歳の時に結婚。34歳で妊娠しますが、初期に流産。子どもの頃から胃が弱く、油ものは苦手だったそうですが、それ以来おかゆやうどんのような軟らかいものを少ししか食べられなくなってしまいました。自分の体が弱っていることを実感し、以前から興味のあった漢方をやってみることにしました。
「もともと東洋医学が好きで、自分でツボ押しなどをよくやっていました。アトピーで悩んでいた友人が漢方でよくなったという話を聞き、興味を持っていたんです」
赤ちゃんを授かるための薬をもらおうと思って薬局に行き相談すると、まず処方されたのは胃の薬でした。胃の状態が悪いと薬を飲んでも吸収できないので、まずは胃を整えようということでした。
「薬を飲んで1カ月くらいで、何十年も悩まされてきた胃弱がよくなり、驚きました。胃が弱いのは体質で、治らないのかと思っていたんです」
それから低温期と高温期に合わせた周期調節法の薬を飲むようになり、半年後に妊娠。流産の経験があることから、安定期に入るまでは安胎作用のある漢方を処方してもらっていました。その後は順調に妊娠生活を送り、無事に出産。
「赤ちゃんが生まれたことはもちろん嬉しいですが、それに加えて胃の調子がずっといいのも嬉しいです。それと、漢方を始める前は仕事のことでイライラすることが多かったのですが、それもなくなりました。精神を安定させる効果もあるみたいですね。人や物事に怒りを持たないで済むので、精神的に楽になりました。気持ちが安定したというのも妊娠にはよかったみたいです」
落ち着いた気持ちで子どもと向き合える
妊娠中、おなかの中にいる真木梛ちゃんによく話しかけていたという美砂子さん。「予定日よりあとに出てきてね」と言っていたら、本当にそうなってくれたそう。妊娠中から赤ちゃんといいコミュニケーションがとれていたようです。だから生まれてからも気持ちが通じ合っているのでしょう。
「大変なこともありますが、すごく育てやすいです。おっぱいもよく飲んでくれるし、泣いていても理由がなんとなくわかります。夜泣きもしないので、私もぐっすり(笑)。人見知りもなく、私がいる範囲では誰に抱っこされてもニコニコしています」
美砂子さんが落ち着いた気持ちで真木梛ちゃんと向き合うことで、真木梛ちゃんも安心してゆったりと成長してくれているようです。
「漢方は正直言って、煎じて飲むという作業が大変。それでも2人目の時はまたお世話になると思います」
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